- 日時
- 2024年12月12日(木)17:30~18:30
- テーマ
- がん患者に必要なワクチン
静岡県立静岡がんセンター 発信
静岡県立静岡がんセンター 感染症内科 部長 倉井 華子
ワクチンで予防できる疾患は、VPD(Vaccine Preventable Disease)と呼びます。がん患者は化学療法や年齢からVPD罹患時重症化しやすい集団です。新型コロナをはじめ、近年多くのワクチンが開発されています。インフルエンザウイルス、肺炎球菌などの既存のワクチンに加え、新たに出た、帯状疱疹、RSウイルスなども有効性やがん患者への推奨度を解説していきます。
1. がん患者のワクチン総論と最新情報
静岡県立静岡がんセンター 感染症内科 部長 倉井 華子
この10年で帯状疱疹ワクチン、新型コロナワクチン、RSワクチン、経鼻インフルエンザワクチンなど新規製剤が国内で販売開始となりました。既存のワクチンに加え、がん患者に必要なワクチンとその効果、接種タイミングについて解説していきます。
2. がん患者に必要なワクチン(呼吸器感染症)
国立がん研究センター東病院 感染症科 科長 冲中 敬二
2024年3月にASCOが初めてのワクチンガイドラインを発表した。がん患者はこれらのワクチン予防可能疾患(VPD)への罹患しやすさや、重症化リスクを有することが報告されている。加えて、このような感染症は抗がん治療のスケジュールにも悪影響を与えるため、ワクチンによる予防が推奨されている。VPDから、呼吸器疾患としてCOVID-19、インフルエンザ、肺炎球菌ワクチンを取り上げて解説する。