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【多職種向け】 2024年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2024年度-第7回]

(国立がん研究センター東病院 発信)
司会 国立がん研究センター東病院 循環器科長 田尻 和子

がん治療に伴う心不全や高血圧は比較的高頻度に遭遇する有害事象であり、その対応を誤ると患者の予後を悪化させてしまう。本会では、がん治療に伴う心不全・高血圧の予防・モニタリング・治療法や、心不全・高血圧患者にがん治療を行う際のポイントを学んでいく

1. 循環器医から腫瘍医へ伝えたい、心不全と高血圧のマネジメント

兵庫県立がんセンター 腫瘍循環器科 部長 福田 優子

がん患者が心不全や高血圧といった有害事象を併発することがある。また血管新生阻害作用をもつがん薬物療法では降圧剤の追加を要することがしばしば経験される。
心不全治療薬、高血圧治療薬(降圧剤)は重複する薬剤があるが、過降圧となる場合は降圧剤の休薬を要する一方で、心不全治療薬は安易に休薬しないようにしなければならない。がん患者の心不全と高血圧について実臨床に即したマネジメント法について考えたい。

2. EGFRチロシンキナーゼ阻害剤による心臓毒性について

大阪国際がんセンター 呼吸器内科 副部長 國政 啓

EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)はEGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺癌におけるキードラッグである。第3世代薬剤まで使用可能となっているが、第3世代EGFR-TKIであるオシメルチニブはその他のEGFR-TKIと比べて、QT延長症候群やLVEF低下を含む心臓血管毒性の頻度が高いとされている。本講演では、オシメルチニブの心毒性の特徴を中心に最新の情報を提示したい。

更新・確認日:2024年06月20日 [ 履歴 ]
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2024年06月20日 抄録を掲載いたしました。
2024年03月11日 抄録を掲載しました。
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