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【多職種向け】 2024年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2024年度-第12回]

埼玉県立がんセンター 発信
埼玉県立がんセンター 整形外科 科長兼診療部長
希少がんサルコーマセンター 副センター長 五木田 茶舞

がん診療における整形外科やリハビリ診療は、がん患者を「明るく」する事を知っていますか?がん患者は基本的にがんであっても動きたい、いつもの自分でいたいのです。だから動けることの維持は、がんの標準治療を提供することと同じく大切なのです。がん患者のQOLを低下させる骨転移、骨粗鬆症、治療そのものによるADL低下を中心に、運動器サポーティブケアの最先端をご紹介します。

1. 骨を守れ!整形外科医に見えていなかった骨転移の実態

九州がんセンター 整形外科・リハビリテーション科 医長 薛 宇孝

骨転移は骨折や麻痺などの骨関連事象でQOLを低下させます。進行期の生命予後が改善している現在、「骨転移=末期、ではない」「骨関連事象を予防しつつ骨転移と付き合う」という視点での早期介入が求められています。当院の「骨転移スクリーニング」の取り組みから見えてきた、骨転移への介入のポイントと多職種連携についてお話します。

2. 骨を守れ!がん患者における骨粗鬆症治療の最前線

埼玉県立がんセンター リハビリテーション科 科長兼診療部長 小柳 広高

がん治療の進歩により長期生存患者さんが増加する中、治療に伴う骨の脆弱化が新たな課題となっています。大量ステロイド療法、ホルモン治療、化学療法などが骨折リスクを高めることから、二次性骨粗鬆症への対策が急務です。当院におけるがん患者さんを対象とした骨粗鬆症診療の実態と、今後予想される将来像について概説します。

3. 運動を処方する!がん患者におけるエクササイズ導入の試み

埼玉県立がんセンター 整形外科 科長兼診療部長
希少がんサルコーマセンター 副センター長 五木田 茶舞

アメリカスポーツ医学会は「がんサバイバーのエクササイズガイドライン」で中強度以上のエクササイズが、がん健康関連アウトカムの改善に有効としていますが、本邦ではがん患者に無理をさせない風潮があります。そこで我々はがん患者の不要な不活動を防ぐため「エクササイズプログラム」を開発し導入を開始しました。患者のその人らしさを運動器の視点からサポートする本取り組み、全国のがんセンターでも始めてみませんか?

更新・確認日:2024年10月23日 [ 履歴 ]
履歴
2024年10月23日 抄録を掲載いたしました。
2024年03月11日 抄録を掲載しました。
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