- 日時
- 2017年04月13日(木)17:30~19:00
- テーマ
- がん診療における医療技術評価(HTA)と政策決定
(国立がん研究センター中央病院発信)
司会 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 検診研究部/先進医療・費用対効果評価室 濱島ちさと
医療技術評価(Health Technology Assessment, HTA)は、医療技術の導入や普及について、臨床的・政策的な意思決定を行うための科学的な研究と定義されている。 HTAでは薬剤、医療機器の評価から医療を提供するシステムまで幅広く、その方法を多岐に渡っている。しかし、その中でも有効性評価と費用効果分析は政策決定に直結する重要な役割を果たしている。
1.中医協における医薬品・医療機器の費用対効果評価の試行的導入
国立保健医療科学院 福田 敬
平成28年度から中央社会保険医療協議会において、医薬品・医療機器の費用対効果の試行的導入が開始された。導入の背景や評価のプロセス、分析ガイドライン、今後の課題等について紹介したい。
2.諸外国におけるHTAレポートの評価と政策決定への応用
社会と健康研究センター 検診研究部/先進医療・費用対効果評価室 濱島ちさと
英国NICEを始めとして、諸外国では医療技術評価の政策決定への応用が進んでいる。HTAレポートは費用効果分析のみならず、追加的有効性や有害事象の評価を含まれている。事例をもとに、HTAレポートについて紹介する。