- 日時
- 2017年06月22日(木)17:30~19:00
- テーマ
- Borderline resectable 膵がんの治療戦略
(呉医療センター・中国がんセンター発信)
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 外科 首藤 毅
1.Borderline resectable膵がんの治療戦略
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 外科 首藤 毅
膵がん取扱い規約第7版では、切除可能性分類としてBorderline resectable(BR)が明記された。BR膵がんは手術単独ではR0を得ることが困難であり、術前の化学療法や放射線療法を併用した集学的治療が必要となる。近年の強力な新規化学療法の出現や放射線療法の進歩、血管合併切除手技の向上により、膵がん治療は多様化してきている。今回はBR膵がんの治療戦略として、1.BR膵がん亜分類は必要か、2.術前化学療法か化学放射線療法か、3.動脈合併切除は許容されるか、の3つのテーマに沿って議論を深めたい。
2.Borderline resectable 膵がんの治療戦略
1.BR膵がん亜分類は必要か、2.術前化学療法か化学放射線療法か、3.動脈合併切除は許容されるか
広島大学大学院医歯薬学保健学研究科外科 村上 義昭
Borderline resectable(BR)膵がんは、切除可能膵がんのように手術先行治療+術後補助化学療法ではその生存率の向上は期待できず、化学(放射線)療法などの術前治療後の外科的切除が生存率の向上に寄与することがわかってきた。今回は、当科の術前化学療法後のBR膵がんに対する短期・長期成績を紹介し、BR膵がんの最適な治療戦略についてdiscussionしたい。