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多地点合同メディカル・カンファレンス[2017-第13回]

更新日:2017年11月17日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2017年11月17日 ビデオを掲載しました。
2017年08月10日 更新しました。
2017年05月22日 更新しました。
2017年01月31日 抄録を掲載しました。

日時 2017年09月14日(木) 17:30~19:00
テーマ 膵消化管 神経内分泌腫瘍(NET) 診断と治療の最新の進歩 2017
(愛知県がんセンター発信)
司会 愛知県がんセンター中央病院 消化器内科 肱岡 範
膵消化管NETに対する診断・治療はここ数年で大きく変化した。膵NETにおいて全ゲノムシークエンスの結果が報告、WHO分類の改訂、ソマトスタチンシンチグラフィーの保険承認やエベロリムス(全臓器)、ランレオチド(膵・消化管)の保険承認、そしてPRRTの治験開始など、目覚ましい進歩を遂げている。
今回、NETの診断、治療の最新の進歩につき、各領域の第一人者より解説頂く。


1. WHO2017 改訂のポイント
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国立がん研究センター中央病院 病理科 平岡 伸介
2010年WHO消化器腫瘍分類ではNET分類が大きく変更され、分類がシンプルになったが、そのために本来あるべき分類が先送りされた感も否めなかった。最大のものはgrade 3に包含された、いわゆるNETG3と旧分類の低分化型NECを同一カテゴリーで扱っていることで、両腫瘍は本質的に別腫瘍であることが最近示された。2017年WHO内分泌腫瘍分類の改訂に合わせて疑問点の多くは解消され、より成熟した分類になると考えられる。

2. 膵消化管 NET の遺伝子診断の進歩
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国立がん研究センター研究所 臨床ゲノミクス研究ユニット 大本 晃弘
近年の大規模なゲノム解析により膵消化管NETの遺伝子異常の全体像が明らかにされてきた。高分化型の膵NETにおいては、MEN1, DAXX/ATRXといったクロマチンの再構築やテロメア長の維持に関わる変異が高頻度に認められる。一方低分化型の神経内分泌がんではRB1とTP53の変異が主であり、両者は分子遺伝学的に異なる疾患と考えられる。本疾患の診断においては、従来の病理形態学的診断に遺伝子異常の知見を組み入れたアルゴリズムも提唱されている。

3. 膵消化管NETの診断の進歩
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愛知県がんセンター中央病院 消化器内科 肱岡 範
膵NETの組織診断に関しては、EUS-FNAの進歩により診断能が大きく向上した。WHO2017改訂によりNECはNET-G3とNEC-G3にわかれ、その鑑別が重要となってくるが、FNAでどこまで鑑別可能であるかは問題点である。転移診断に関しては、オクトレオスキャンが2016年に保険承認となった。感度の低さが問題であるが、有用な面も多い検査法で有り、どのような時に使うべきかを提案したい。

4. 膵消化管NETの薬物治療の進歩
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国立がんセンター東病院 肝胆膵内科 池田 公史
切除不能なNETの薬物療法の進歩は、近年、目覚しく、多くの薬剤が使用可能な状況となっている。ホルモン症状抑制や病勢制御の目的で用いるソマトスタチンアナログとして、オクトレオチドやランレオチド、分子標的治療薬であるエベロリムスやスニチニブ、細胞障害性抗がん剤のストレプトゾシンなどが挙げられる。実際、これらの薬剤をどのように使用すればよいか、エビデンスに基づき、これまでの薬物療法の使い分けや進歩について概説する。

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