- 日時
- 2018年10月25日(木)17:30~19:00
- テーマ
- 院内感染対策の実際
(四国がんセンター発信)
司会 国立病院機構四国がんセンター ICT 濱田 信
1.四国がんセンターICT/ASTの活動について
国立病院機構四国がんセンター ICT 濱田 信
平成24年度の診療報酬改定で感染防止対策加算1,2が新設され、これまでばらばらだった感染制御活動は病院間で連携の取れる形になり、ICTは院内の活動から病院相互的に活動するチームに役割が広がった。平成30年の改定では抗菌薬適正使用支援加算が新設され、ICTと別に抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の設立と活動が要求されている。このような変化のなかで、四国がんセンターICT/ASTがどのように発展してきたか報告する。
2.当院の職員における流行性ウイルス疾患(麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎)の抗体保有状況の検討
国立病院機構四国がんセンター ICT 宇都宮 遼
当院はがん専門病院として各種がん治療を行っており、易感染状態の患者が多い。しかし、職員は抗体価やワクチン接種歴を把握しないまま勤務している現状があった。今年度、全職員を対象に流行性ウイルス疾患(麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎:以下、4種のウイルス疾患とする)の抗体価測定を実施し、抗体保有状況を検討したので報告する。
3.愛媛大学附属病院のAST活動 AMRアクションプラン実現に向けて
愛媛大学医学部附属病院 感染制御部 田内 久道
MRSAやESBLs、MDRPなどの薬剤耐性菌が増加しており、今までの抗菌薬選択の常識が通用しなくなってきている。また、これらの耐性菌に対する新たな抗菌薬の開発は積極的には行われていない。このような状況で、適切な抗菌薬治療を行うためには、主治医に対して診断、抗菌薬の選択・投与量・投与方法などを適切にアドバイスできるASTが有用である。愛媛大学附属病院のAST活動についてご紹介する。