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多地点合同メディカル・カンファレンス[2018-第20回]

更新・確認日:2019年01月23日 [ 履歴 ]
履歴
2019年01月23日 ビデオを掲載しました。
2018年12月07日 抄録を更新しました。
2017年12月12日 抄録を掲載しました。

日時 2018年12月13日(木) 17:30~19:00
テーマ 切除不能進行・再発大腸癌のサルベージライン化学療法
(青森県立中央病院発信)
司会 青森県立中央病院 がん診療センター長/消化器内科部長 棟方 正樹
切除不能進行・再発大腸癌はregorafenib、TAS-102に登場よりサルベージラインの選択肢が増え、生存期間中央値が30ヵ月以上に延長している。共に内服薬であり、TAS-102は、骨髄抑制、特に好中球減少が、regorafenibは手足症候群が多くみられる。今回は大腸癌のサルベージライン化学療法の最新の話題の他、当院での使用経験を報告し、その使い分けや有用な使用方法を再考したい。また、その導入時の薬剤師、看護師の介入や有害事象対策、緩和ケアへの移行についても報告する。

1.切除不能進行・再発大腸癌のサルベージライン化学療法(総説)
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三沢市立三沢病院 内科医長 鈴木 一広
マルチキナーゼ阻害剤であるregorafenib(REG)はCORRECT試験で、新規経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤であるTAS-102はRECOURSE試験で有用性が認められ、共に本邦では切除不能進行・再発大腸癌の最終ラインの治療薬となった。最近、REVERCE試験ではREGからCmabの逐次投与は、CmabからREGの逐次投与に比べ有意なOSの延長が、また、C-TASK-FORCE試験ではTAS-102+Bevacizumabの有効性と忍容性が示されている。切除不能大腸癌のサルベージラインおけるREGおよびTAS-102の役割の他、最新の話題についても報告する。

2.切除不能進行・再発大腸癌におけるregorafenibの使用経験
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弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科 高橋 一徳
Regorafenib(REG)投与63例の検討では、導入は3th/4th/5th以降=19/27/17、治療効果はPR 1.6%、DCR 19.0%、PFS 中央値2.0ヵ月、OS 中央値13.9ヵ月であった。主な有害事象(全Gr/Gr3以上)はHFS 68.3/7.9%、高血圧38.1/7.9%、血小板減少36.5/11.1%、蛋白尿20.6/4.8%、肝障害31.7/6.4%。OSのサブグループ解析ではTAS-102有群(n=40)/無群(n=23)=17.4/7.9ヵ月で、TAS-102有群で有意に延長(HR 0.44、p=0.0069)していたが、HFSのGr分類ではOSに有意差はなかった。REGは適切な減量・休止やHFSを中心とした有害事象に対する対策が必要であり、TAS-102との2剤の使い切りが重要である。

3.切除不能進行・再発大腸癌におけるTAS-102の後方的検討
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青森県立中央病院 消化器内科 須藤 信哉
TAS-102投与82例の検討では、導入は3th/4th/5th以降=36/22/24、0/1/2/3/4段階減量=54/18/5/2/3。治療効果はPR 0%、DCR 32.9%、PFS中央値2.73ヵ月、OS中央値11.1ヵ月。主な有害事象(全Gr/Gr3以上)は白血球減少74.4/36.6%、好中球減少70.7/45.1%でFNは1例。OSのサブグループ解析ではREG有群(n=33)15.4ヵ月、REG無群(n=49)7.5ヵ月(HR 0.52、P=0.0172)、またBEV併用群(n=20)NR、単独群(n=62) 10.1ヵ月(HR 0.46、P=0.0364)。好中球減少時のOSはGr3-4(n=37)/Gr0-2(n=45)16.6/7.2ヵ月(HR 0.39、p<0.01)でより高度減少例で延長していた。好中球減少はTAS-102の効果予測因子となり得る可能性が示唆され、BEVとの併用や厳密な休薬・減量によるREGとの2剤の使い切りが重要である。

4.大腸癌化学療法時の専任薬剤師・看護師の介入
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青森県立中央病院 がん診療センター長/消化器内科部長 棟方 正樹
大腸癌化学療法では殺細胞性抗がん剤の他、分子標的治療薬や内服薬との併用療法など、種々の抗がん剤が使用される。抗がん剤に関する情報提供は薬剤師、症状マネジメントは看護師が支援し、主治医の他、薬剤師、看護師がチーム医療として情報共有し、効率的で安全な化学療法に努めている。抗EGFR抗体の皮膚症状対策の他、キナーゼ阻害剤のHFS対策、発熱時の対策などを院内で共有し、皮膚症状、HFS、脱毛などに対しては積極的にアピアランスケアに努めている。また、診断時から緩和ケアチームの専任看護師が介入し、スムーズな緩和医療への移行へも心掛けている。

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