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【医師向け】 2021年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2021-第4回]

(青森県立中央病院発信)
司会 青森県立中央病院 がん診療センター長/消化器内科部長 棟方 正樹

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、この数年で適応がん腫も増え、その効果、長期予後などが報告され、標準治療として確立されてきた。一方、特有の有害事象・免疫関連有害事象(irAE)を認め、多職種によるチーム医療での対応が必要である。今回は当院でのICIの使用状況や問題点を非小細胞肺がんと胃がんで検討し、さらにirAEの対応における院内連携について報告する。

1. 免疫チェックポイント阻害薬の現状と免疫関連有害事象(総論)

三沢市立三沢病院 内科医長 鈴木 一広

近年、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の臨床試験が、ほぼすべての悪性腫瘍を対象に行われている。単独療法のみならず様々な併用療法なども試みられ、様々ながん腫で有効性が示されるようになってきた。また、がん腫の枠組みを超えた開発もされている。今後、がんゲノム医療の普及も見込まれており、「バスケット試験」や「アンブレラ試験」が広がっていくものと思われる。ICIの使用頻度が大きくなっている昨今、免疫関連有害事象の早期発見、診断、治療についての知識も必要不可欠である。

2. 免疫チェックポイント阻害薬使用時の内分泌障害に対する院内連携の現状

青森県立中央病院 薬剤部 主査 千葉 典子

(非公開)

当院では、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による免疫関連有害事象(irAE)対策チームを立ち上げ、院内連携を推進している。ICI投与を契機に内分泌内科へ頼診された症例について、内分泌障害の内訳、紹介の契機、自覚症状の有無、受診状況、緊急入院の有無、中止の有無、薬剤師の介入状況等について診療録から後方視的に調査した。irAEで頻度の多い内分泌障害に対する院内連携の現状について報告する。

3. 非小細胞肺がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の使用経験について

青森県立中央病院 呼吸器内科部長 長谷川 幸裕

2015年12月に非小細胞肺がん(NSCLC)に対して国内で初めて免疫チェックポイント阻害薬であるヒト型ヒトPD-1モノクローナル抗体(PD-1阻害薬)のNivolumabが投与可能となった。Nivolumabについては、当院では2016年1月より現在まで120以上の症例に投与され、PSF、OSが一定の割合で長期にみられるtail plateauがみられた。その後、Pembrolizumabが2016年12月から、また、PD L-1阻害薬であるAtezolizumabが2018年4月から、同年8月からはDurvalumabが投与可能となった。当院におけるNSCLCに対するPD-1及びPDL-1阻害薬の使用経験を報告する。

4. 切除不能胃がんにおけるNivolumab療法の成績と予後予測因子の検討

青森県立中央病院 腫瘍内科 斎藤 絢介

Nivolumabは切除不能胃がんにおいて3次治療以降の標準治療となり、当科使用した58例の検討ではPFS 1.6カ月、OS 6.4カ月であった。PSL投与を必要とした免疫関連有害事象(irAEs)は9/58例(15.5%)、irAEs発症の有無では、PFS、OSともにirAEs(+)群が有意画を持って良好な成績を示した。また代謝栄養障害が予後規定因子となることが報告され、胃がんにおいてもNLR(好中球/リンパ球比)のカットオフ値5とすることでPFS、OSともに差が認められた。ここでは当科の詳細な結果を報告する。

更新・確認日:2021年04月02日 [ 履歴 ]
履歴
2021年04月02日 ビデオを掲載しました。
2021年03月10日 抄録を更新しました。
2020年12月23日 抄録を掲載しました。
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