- 日時
- 2021年05月13日(木)17:30~19:00
- テーマ
- 思春期・若年成人(AYA)世代のがん患者の診療と支援
(九州がんセンター発信)
司会 九州がんセンター 小児科 中山 秀樹
AYA(Adolescent and Young Adult)は15歳~39歳の世代で、この時期にがんと診断されると、心身に様々な影響を受け強い不安を抱くことも少なくありません。本年3月14日(日)~21日(日)に一般社団法人・AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研)が主催した「AYA week 2021」が開催されました。この活動は医療者のみならず一般の方にAYAという言葉を知ってもらい、AYA世代がん患者さんへの支援の輪を拡大することを目的としたものです。当院も九州の多くの病院と連携して活動を行いました。実り多い成果に帰結した活動について、ご紹介させていただきます。
1. AYA week 2021企画から振り返るチームマネジメント
国立病院機構九州がんセンター 乳腺科医師 厚井 裕三子
AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会を機に2021年3月14日から1週間にわたりAYA week 2021が開催され、当院も参加した。イベントの実現に向け、AYA診療に携わる多職種メンバーで構成されたチームにおける協働には様々な課題が見受けられた。今回、AYA week 2021企画を振り返りこれらの課題について報告する。
2. 地域連携によるAYA weekの取り組み~AYA応援フラッグ・動画作製を通して~
国立病院機構九州がんセンター 看護部 門田 芳幸
AYA week 2021開催にあたり、九州地域全体で一体感を得られる取り組みとするために、AYA応援フラッグ及びメッセージ動画の作成を行った。フラッグ作成・メッセージ動画作治のポイントや流れについて、振り返りを行った。地域と連携した取り組みについて報告する。
3. マスコミとの交渉から見えてきたAYA世代とのコミュニケーション
国立病院機構九州がんセンター 臨床心理士 白石 恵子
九州ではAYAという言葉自体が一般的に知られていないことが問題である。多くの人にAYAという言葉を知ってもらうために、今回はマスコミに協力を依頼した。多くのマスコミが興味を持ったが、AYAという言葉を初めて聞いたという反応だった。AYAに相当する若い世代にがんがあることに驚き、治療以外の様々な課題は思いつかないのも当然といえる。今回の取り組みから考えるAYA世代患者とのコミュニケーションについて考察する。