- 日時
- 2022年05月12日(木)17:30~18:30
- テーマ
- 大腸がん治療ガイドライン2022年1月版の変更ポイント(内視鏡、外科手術、薬物療法)
(愛知県がんセンター発信)
司会 愛知県がんセンター 薬物療法部長・副院長 室 圭
大腸癌治療ガイドライン2022年版が本年1月に発刊された。今回は主に薬物療法領域の変更、追加が中心であるが、外科手術領域においても、JCOG試験結果を受けて一部追加、変更となった。また、内科・外科問わず、新たなエビデンスが出た場合には、適宜、大腸癌研究会のホームページ上に紹介され、ガイドライン委員会としての見解等がアップされている。今回、大腸癌治療ガイドライン委員の先生お二人から、外科領域、薬物療法領域の変更・追加のポイントと解説、今後の展開についてお話しいただく。
1. 大腸癌治療ガイドライン改訂~外科系のポイント~
名古屋大学 腫瘍外科 上原 圭
2022年1月に発刊された、大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版での外科系の改訂ポイントを、CQ6:切除不能な遠隔転移を有する症例に原発巣切除は推奨されるか?、CQ9:切除可能な肝転移に対する術前・術後補助化学療法は推奨されるか?、を中心に解説する。
2. 大腸癌治療ガイドライン2022年版の改訂ポイントと今後の課題(薬物療法領域)
愛知県がんセンター 薬物療法科 谷口 浩也
2022年1月、大腸癌治療ガイドラインは薬物療法領域を中心に3年ぶりに改訂された。MSI-high、BRAF V600E変異型など希少サブタイプに対する治療、CGP検査の位置づけ、後方治療のFTD/TPI+BEV療法などが主な改訂ポイントである。発刊後も、TMB-highへのIO、HER2陽性への抗HER2療法、RAS野生型一次治療例PARADIGM試験の結果公表など新しい話題が尽きない。次期改訂に向け残された課題についても言及する。