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【多職種向け】 2022年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2022-第16回]

(国立がん研究センター中央病院発信)
司会 国立がん研究センター中央病院 感染症部 小林 治

新型コロナウイルス感染症が日本で流行して3年目となります。今回は、コロナ禍におけるがん診療にテーマを絞り、地域ごとにあるコロナ禍でのがん診療の構築、コロナ禍で注目されたがん患者に対するワクチン接種について情報提供したいと思います。

1. 地方におけるコロナ禍のがん診療の実態と課題 〜長崎大学病院の場合〜

長崎大学副学長 新型コロナウイルス感染症対策担当 泉川 公一

地方の大学病院は、様々な診療の最後の砦となる医療機関の機能を有している。COVID-19診療をはじめ、がん診療も例外ではないが、医療、ヒューマンリソースが限られている地方において、COVID-19のパンデミックは、ある種、災害レベルの影響を及ぼしている。本講演では、マルチタスクを有する本院のがん診療センターへの様々な影響をデータでしめし、さらに、当センターの外来化学療法室で発生したCOVID-19の院内発生事例を紹介したい。

2. がん患者に対するワクチン(新型コロナウイルスを中心に)

国立がん研究センター東病院 感染症科 冲中 敬二

がん患者は新型コロナウイルス感染症の罹患リスクだけでなく、重症化リスクもある。このため、ワクチンによる重症化予防が重要となる。2020年以前はがん患者におけるワクチンの大規模データは限られていたが、今回のパンデミックによって、がんの種類や受けている治療内容が新型コロナワクチンの効果に影響を与えることが複数報告されている。肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンも含めて、がん患者へのワクチンの重要性を示唆するデータをご紹介する。

3. がん専門病院における新型コロナウイルス感染症の受け入れ体制の構築

国立がん研究センター中央病院 感染症部感染制御室 小林 治

当院は行政からの要請に応え新型コロナウイルス感染症専用病棟を開棟運営してきた。当該病棟への新規入院患者は、オミクロン株以降がん患者比率が増加し、これに伴うがん治療の中断を余儀なくされている。このような例のがん治療の再開時期については個別に判断すべきという指針がみられるが具体的な記載はない。本講演では、少しずつ開始している当院のコロナ専用病棟におけるがん治療の経験についてお話ししたい。

更新・確認日:2023年08月30日 [ 履歴 ]
履歴
2023年08月30日 ビデオを削除いたしました。
2022年10月18日 ビデオを掲載いたしました。
2022年09月28日 抄録を更新しました。
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