- 日時
- 2022年11月24日(木)17:30~18:30
- テーマ
- 食道がんに対する集学的治療
(呉医療センター発信)
司会 呉医療センター 外科 鈴木 崇久
呉医療センターおよび広島市民病院での食道がんに対する内視鏡的および放射線治療さらにロボット支援下手術と周術期管理を含めた集学的治療の現状について報告する。
1. 当院における食道ESDの治療成績
呉医療センター 消化器内科 水元 健
MM/SM1食道扁平上皮癌はガイドラインで内視鏡治療後に追加治療を総合的に判断するとされている。我々は当院でESDを施行した食道腫瘍性病変156症例221病変のうち、2009年12月~2019年12月に施行し、3年以上経過観察したEP/LPM食道扁平上皮癌100病変をA群、MM/SM1食道扁平上皮癌24病変をB群として短期治療成績および長期治療成績を比較検討した。当日はデータを踏まえて発表する。
2. 食道癌治療における放射線治療
呉医療センター 放射線腫瘍科 越智 雅則
食道癌の放射線治療は根治照射・緩和照射・術前照射など様々な目的で施行されている。放射線治療技術向上に伴い治療成績も改善傾向にある。放射線治療について食道癌治療における一般的な照射野、治療計画など概要を説明した上で、臨床病期別にこれまで行われた臨床試験の成績を紹介しながら、食道癌に対する放射線治療の現状と今後の可能性について解説する。
3. 食道癌に対する外科的治療と周術期管理
広島市民病院 外科 白川 靖博
食道癌に対する外科的治療は侵襲の大きい開胸手術から胸腔鏡下の低侵襲手術へと移行しさらにロボット支援下手術も多く適応される現状にある。当院でのロボット支援下手術を含めた低侵襲手術の現状と周術期管理について報告する。