平成29年6月23日、第6回小児がん拠点病院連絡協議会がラーニングスクエア新橋にて開催され、全国15の小児がん拠点病院および国立成育医療研究センターと国立がん研究センターの2つの小児がん中央機関代表者が参加した。(出席者名簿)
開会にあたり、国立がん研究センターの中釜斉理事長と国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長、厚生労働省健康局がん・疾病対策課の丹藤昌治がん対策推進官より挨拶があった。
1.情報提供
(1)第3期がん対策推進基本計画(案)における小児がん対策について
松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の説明が行われ、第3期がん対策推進基本計画(案)における小児がん対策について報告された。(資料1)
2. 審議事項
(1)看護部会の設立について
松谷弘子看護部長(国立成育医療研究センター)から資料の説明が行われ、看護部会の設立について承認された。(資料2)
(2)各ブロック小児がん診療施設の情報公開について
松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から、各ブロック小児がん診療施設の情報公開について報告された。
3.報告事項
(1)第1回小児がん中央機関連絡会議(平成29年5月15日開催)の報告
松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の説明が行われ、第1回小児がん中央機関連絡会議(平成29年5月15日開催)について報告された。(資料5)
(2)都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会がん登録部会の報告
瀧本哲也登録データ管理室長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の説明が行われ、都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会がん登録部会について報告された。(資料6-1、資料6-2)
(3)相談支援部会からの報告
鈴木彩医療社会事業専門員(国立成育医療研究センター)から資料の説明が行われ、相談支援事業について報告された。(資料7)
(4)小児がん医療相談ホットラインの開設
松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の説明が行われ、小児がん医療相談ホットラインの開設について報告された。(資料8)
4.東海北陸ブロックにおける患者動態の変化について
平山雅浩教授(三重大学大学院医学系研究科小児科学分野)から資料の説明が行われ、東海北陸ブロックにおける患者動態の変化が報告された。(資料9)
5.アンケート結果について
松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の説明が行われ、平成29年度小児がん拠点病院連絡協議会事前アンケートの結果について報告された。(資料10)
6.総合討論
- 集約すべき疾患と、ネットワークの中で診療するべき疾患を示していただきたい。
- 妊よう性、移行期医療など、問題がどんどん出てきている。学会としても研修を組んでいるが、しっかり取り組んでいきたい。
- 看護部会をつくってくださったことに感銘を受けた。看護ケアの均てん化は、まだまだこれからの部分がある。学会としても研究支援プログラムを開発し、研修の成果を測定するようなことも考えている。
- 看護部会もできるとのことで、ぜひ質の均てん化に取り組んでいきたい。看護系の組織を総動員して、いい形になるように尽力したい。
- 相談支援をさらに充実させ、長期フォローアップの質の担保をぜひつくっていただきたい。
- 移植のフォローアップ外来には、看護師がきちんと対応することで点数が付いている。そのような仕組みを見習って、体制を整備していいであろう。
- 小児がんのネットワークの外にいる患者を、いかに補足するかを考えなければならない。
- 新規薬剤の開発やドラッグラグなどについての意見があったが、厚労科研松本班でそのようなテーマのシンポジウムを企画している。