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【医師向け】 2019年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2019-第3回]

(千葉県がんセンター発信)
司会  千葉県がんセンター 脳神経外科 井内 俊彦

がん患者の日常診療では、脳転移の有無に関わらず中枢神経系合併症を経験する。ここでは、てんかん、脳虚血(トルーソー症候群)、そして最も重篤な中枢神経系合併症である髄膜がん腫症に関して、がん治療医が知っておくべき知識について議論する。

1.担がん患者における中枢神経徴候の特徴とてんかんの制御

千葉県がんセンター 脳神経外科 井内 俊彦

がん治療中に併発する中枢神経系徴候は、患者PS低下の原因となり、がん治療の妨げになることも多い。がん専門病院の脳神経外科診療において、他科より紹介された患者の症状ならびに最終的診断から、がん患者治療中ならびに治療後に生じる中枢神経徴候の特徴と、その原因となる病態を明らかにする。また、紹介原因の10%を占め、また転移性脳腫瘍患者の25%で発現するとされるてんかん発作に関して、その制御において留意すべき点を呈示する。

2.トルソー症候群/がん関連血栓症の特徴と治療

千葉県がんセンター 脳神経外科 長谷川 祐三

直接経口抗凝固薬(DOAC)によるがん関連静脈血栓塞栓症(Cancer-VTE)は従来の低分子ヘパリンに劣らない成績を示しつつあるが、無症候例の治療適応など不明な点が多い。動脈血栓塞栓であるがん関連脳梗塞(Cancer-stroke)はトルソー症候群として知られるが塞栓の同定が困難で診断に苦慮する。Cancer-VTE治療の指標となる臨床的特徴やCancer-strokeを診断する独自のシステムを紹介する。

3.髄膜がん腫症の病態とそのマネジメント

新潟県立がんセンター 新潟病院 脳神経外科 高橋 英明

髄膜がん腫症は近年がん治療の進歩とともにどのがん種においても遭遇する機会が増加してきている。がん治療医にとって問題となるのは診断が難しく遅れがちになることと、確立した治療法がないことから予後が不良である点である。髄膜がん腫症の病態は、①髄膜刺激症状、②頭蓋内圧亢進症状、③神経巣症状、④脳神経障害、⑤脊髄症状の5つであり、それぞれの対処法を知ることで神経症状の緩和を図ることが可能となる。この深刻な合併症に精通するべく当院での取り組みを紹介したい。

更新・確認日:2019年03月06日 [ 履歴 ]
履歴
2019年03月06日 ビデオを掲載しました。
2019年02月14日 抄録を更新しました。
2018年12月27日 抄録を掲載しました。
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