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精巣(睾丸)腫瘍(せいそう(こうがん)しゅよう)

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更新日:2012年10月26日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1996年08月28日
更新履歴
2012年10月26日 更新履歴追加、タブ形式に変更、内容更新
2006年10月01日 内容更新

1.精巣(睾丸)について

精巣(せいそう)は、男性の股間の陰のう内部にある卵形をした臓器です。左右に1つずつあって、睾丸(こうがん)とも呼ばれています。精巣には、男性ホルモンを分泌する役割と精子を造る役割があり、それぞれ別の細胞によって行われています。男性ホルモンを産生するのがライディヒ細胞、精子を造るもとになるのが精母(せいぼ)細胞です。
図1 精巣の位置と下腹部の臓器
図1 精巣の位置と下腹部の臓器

2.精巣腫瘍とは

精巣にある細胞から発生する腫瘍を、精巣腫瘍と呼びます。精巣腫瘍の多く(約95%)は、精母細胞から発生します。精母細胞のように生殖に直接関係のある細胞を生殖細胞あるいは胚(はい)細胞と呼ぶため、精巣腫瘍は胚細胞腫瘍とも呼ばれます。

精巣腫瘍にかかる割合(罹患(りかん)率用語集アイコン)は10万人に1人程度とされ、比較的まれな腫瘍です。しかし、他の多くのがんと異なり、20歳代後半から30歳代にかけて発症のピークがあり、若年者に多い腫瘍用語集アイコンであることが大きな特徴となります。実際に20歳代から30歳代の男性では、最もかかる数が多い固形腫瘍(白血病などの血液腫瘍以外の腫瘍)とされています。また、多くの場合でがんになる理由はよくわかっていませんが、精巣腫瘍にかかりやすいリスク因子としては家族歴(家族に精巣腫瘍にかかった人がいる場合)、停留精巣(乳幼児期に精巣が陰のう内に納まっていない状態)があったこと、反対側の精巣に腫瘍があったことなどがあげられます。また、男性不妊症、特に精液検査で異常のある男性で精巣腫瘍のリスクが高いとされています。

3.症状

精巣腫瘍の主な症状は、片側の精巣の腫(は)れや硬さの変化です。しかし、多くの場合痛みや発熱がないため、かなり進行しないと気付かないことも少なくありません。また、精巣腫瘍は比較的短期間で転移(腫瘍(がん)が離れた臓器に移動して、そこでふえること)を起こすため、転移によって起こる症状によって、もともとの病気である精巣腫瘍が診断されることもあります。転移した部位により症状は異なり、例えば、腹部リンパ節への転移の場合では腹部のしこり・腹痛・腰痛などが、肺への転移の場合では息切れ・咳(せき)・血痰(けったん)などがあげられます。

4.病理分類

精巣腫瘍は、病理診断(顕微鏡で、細胞や組織の状態を詳しく観察して診断すること)と腫瘍マーカー用語集アイコンの値によって、大きくセミノーマ(精上皮腫(せいじょうひしゅ))とそれ以外の非セミノーマ(非精上皮腫(ひせいじょうひしゅ))の2つに分類されます。この分類により、それぞれの病状や治療方針が異なります。

1)セミノーマ(精上皮腫)

セミノーマ100%で構成される腫瘍は、セミノーマとして分類されますが、その他の腫瘍成分と混合している腫瘍の場合は、治療方針と予後の関係から非セミノーマとして分類されます。また、細胞分類的にセミノーマであっても、腫瘍マーカーのAFPが高値であれば、非セミノーマとして分類されます。セミノーマはAFPを産生しないためですが、肝疾患などのAFP高値を呈する他の疾患に罹患していないことを確認して、治療方針を決めることが大切です。精巣腫瘍が、セミノーマであるか非セミノーマであるかを明らかにすることは、その後の治療方針を決定する上で非常に重要です。その理由は、セミノーマでは放射線治療用語集アイコン抗がん剤用語集アイコンによる化学療法用語集アイコンの両方が有効であるのに対して、非セミノーマでは化学療法は有効であっても、放射線治療の効果は低いからです。特に転移のある場合は、一般的にはセミノーマの方が非セミノーマより治療成績は良好です。

2)非セミノーマ

非セミノーマには、腫瘍のもとになった組織の種類によって、胎児性がん、卵黄(らんおう)のう腫(瘍)、絨毛(じゅうもう)がん、奇形腫(きけいしゅ)などの種類がありますが、これらの成分が混在している場合も多くみられます。非セミノーマの6〜7割はI期の段階で発見されますが、そのうち約3割で目に見えない非常に小さな転移があると考えられています。転移の危険性を判定するため、採った組織を調べ、腫瘍細胞が血管やリンパ管用語集アイコンに入り込んでいるかどうか(脈管侵襲(みゃっかんしんしゅう))を確認します。脈管侵襲がある場合は、転移のないI期でも抗がん剤治療などの補助治療を実施した方がよいという考え方もあります。

5.疫学・統計

精巣腫瘍にかかる割合(罹患率)は、年齢別にみると5歳以下(小児)と20歳代後半から30歳代にかけて2つのピークがあり、40歳未満の罹患が全罹患数の約3分の2を占めます。精巣腫瘍による死亡が、がんで亡くなる人全体に占める割合は0.1%未満と少なく、比較的予後用語集アイコンのよいがんの部類に入ります。日本人の罹患率は、男性100万人あたり、10〜15人程度と少ないのですが、年々増加傾向にあります。欧州諸国の罹患率は日本の2倍以上であり、アメリカでは人種を問わず高い傾向があります。
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