患者・市民パネル
国立がん研究センターでは、わが国におけるがん対策の総合的かつ計画的な推進のために、患者さんや一般市民の皆さまの視点を取り入れていくことが不可欠であるという認識から、2008年度より、「患者・市民パネル」を募集して活動を行っています。「患者・市民パネル」は、患者さんご本人やご家族、サポートに携わっている方など様々な人たちで構成され、がん対策に関わる活動に協力する、いわば“がん対策応援団”です。
このたび、2023年度の募集を行うこととなりました。活動の内容および応募資格などは、次のとおりです。
このたび、2023年度の募集を行うこととなりました。活動の内容および応募資格などは、次のとおりです。
主な活動の内容
- 1)患者・市民の立場から、課題や取り組みなどに対する意見をいただくこと
- 2)がん対策に関わる活動(講演会の案内など)を広報していただくこと
- 3)パンフレットやウェブページの情報の見やすさ、わかりやすさなどのチェック
- 4)意見交換会などの会議への出席
- 5)多様な視点がとりこまれた研究を進めるため、がん対策の推進を目的とする研究・調査に協力していただくこと
- ※年度によって、具体的な依頼の内容は変わります。
- ※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、当面の活動はオンラインで実施する予定です。
- ※集合開催の場合は交通費を支給します。
「患者・市民パネル」の活動内容については、国立がん研究センターのホームページの患者・市民パネルをご覧ください。
応募資格
がん対策への関心・熱意・見識を持った18歳以上の方(2023年4月1日現在)で、次の4つの条件をすべて満たしていることが必要です。ただし、国会議員および地方公共団体の議会の議員、常勤の国家公務員を除きます。また、これまでに4年以上、「患者・市民パネル」を経験された方の優先度は下がりますので、ご承知おきください。また、連続して行う場合には、原則2期4年までです。
- 1)下記(a)(b)のいずれかに該当する方
※患者会の所属有無を問いません。
- (a)がん患者もしくはがん経験者、または、現在もしくは過去においてがん患者の家族、介護者、がん患者のサポートに携わったことのある方、もしくは携わろうとしている方
- (b)上記(a)には該当しないが、適切ながん情報の普及啓発に関心のある方
- 2)国立がん研究センターの活動を理解し、医療専門家と患者・一般市民の双方の立場を踏まえた活動ができる方
- 3)多様な人々と協調し、日本語でうまくコミュニケーションをとれる方、調整できる方
- 4)単独または家族の支援により、インターネット・パソコン・電子メールを使うことができる方
※ご自身で、以下の環境の準備と確認をお願いします。機器・Wi-Fi等の貸し出しはございません。
インターネット環境、パソコンなどの端末、ウェブカメラ、マイク、スピーカー(ヘッドホン・イヤホン)
また、患者・市民パネルの活動を遂行するため、以下の3つの条件を満たすことが望まれます。
- (1)地域のがん対策や患者を支援する活動に貢献する意思があること
- (2)がんに関連する情報を収集、発信する能力があること
- (3)わかりやすい文書を作成する能力があること
なお、がん以外の病気や障害をお持ちで、事務局で配慮すべき事項がある場合には、どのような配慮が必要であるのかについて適切に伝えていただくようご協力をお願いいたします。
募集人数
45名程度
応募フォームの内容をもとに、選考を行います。
応募者には、選考結果を2023年3月末日までに郵送でお知らせします。
※委嘱期間は、2023年4月1日から2025年3月31日までの2年間です。
詳細および応募方法
詳細および応募方法については「患者・市民パネル」募集案内をご覧ください。
応募の締め切りは2023年1月11日(水)です。
- ※応募フォームは60分で自動的にタイムアウト(回答無効)となるため、応募フォームの1ページ目に記載された全質問項目(PDF)をあらかじめご確認のうえ回答をご用意いただくことをお薦めします。
- ※応募フォームの送信ボタンを押し、完了画面が表示され次第、自動返信メールが送信されます。10分以上経っても自動返信メールが届かない場合、迷惑メールフォルダなどに振分けられていないかをご確認ください。迷惑メールフォルダなどにもない場合には、大変お手数ですが、患者・市民パネル事務局()にメールでご連絡ください。
- ※応募フォームからの応募が難しい場合は、患者・市民パネル事務局()にメールでご連絡ください。入力用書式を添付ファイルでお送りします。
- ※応募書式以外のデータの添付はご遠慮ください。
メンバー経験者からの声
- 私たち患者や市民の意見が反映されて「がん情報サービス」が作られていることを知り、親近感を持つことができました。 コロナ禍前には実際に集まることができ、「がん」という病気でつながった者同士の連帯感も生まれ、楽しい時間を過ごすことができました。(福島県・女性)
- 患者・市民パネルの集まりで、病気のことを安心して話せたことは私の心の大きな支えになり、未来に向けての背中を押してもらえたように思います。全国各地の患者・市民パネルの皆さんはとても「熱い!」です。地域でのがんに対する取組への関心が変わります。(千葉県・女性)
- 私は患者家族として、がんに関する情報の原稿チェックと普及活動等に携わらせていただきました。これらの活動を通じて理解が深まっただけでなく、意見交換会等に参加することにより積極的な活動を行われている方々とのつながりもできました。 「がんに関して何か活動をしたい」「患者や家族とのつながりを持ちたい」と思われている方は応募されることをお勧めします。(石川県・男性)
- がんへの備えはできているでしょうか。 がん検診の受診率を見ると、まだまだという気がします。身近な人にがんへの備えの必要性を伝えていく、そしてその人がまた別の人に伝える・・・この連鎖を繰り返すことで、「がんへの備え」の輪は大きく広がっていきます。この「連鎖の最初の人」になるのは、患者・市民パネルだと思います。(大阪府・男性)
- コロナ禍のため他の患者・市民パネルの方々と対面でお会いすることができなくなりましたが、一方でオンラインにより地方在住者でも自宅から交流会等に参加できました。体調に多少不安があっても参加できます。患者・市民パネルの活動を通して私が得た最大のものは、私たちを支えようと奮闘する医療関係者やスタッフの熱い想いを知ったことです。(香川県・女性)
ちらしはこちらからご覧いただけます。
問い合わせ先
国立がん研究センターがん対策研究所がん情報提供部
「患者・市民パネル事務局」
E-mail:
- ※選考結果などに関する個別のお問い合わせにはお答えできません。
- ※年末年始は対応を休止します。