1.眼腫瘍について
1)眼腫瘍とは
眼腫瘍は、腫瘍が眼のどの部位にできたかによって、次のように大きく3つに分類できます。部位によってできる腫瘍の種類は異なります。
- 眼球内腫瘍(眼球にできる腫瘍):
網膜芽細胞腫(小児)、脈絡膜悪性黒色腫、眼内リンパ腫など - 眼付属器の腫瘍(眼球の周りにできる腫瘍):
眼瞼腫瘍、結膜腫瘍、涙腺がん、眼付属器リンパ腫、眼窩肉腫など - 視神経腫瘍(眼の神経にできる腫瘍):
神経膠腫、髄膜腫など
2)症状
早い段階から視力に影響が出るもの、見た目で分かるものなど症状はさまざまです。早期にはあまり症状が出ないこともあります。
- 網膜芽細胞腫:瞳孔が白くなる(目が白く見える)、視力が低下するなど。
- 脈絡膜悪性黒色腫:視野が欠けたり、ぼやけたり、ゆがんだりする。
- 眼内リンパ腫:飛蚊症(視野の中に虫のようなものが飛んで見える)や霧視(視野に霧がかかったように見える)など。
- 涙腺がん:視力があまり低下しないため、腫瘍が大きくなるまで気付かないことも多い。腫瘍が大きくなると眼球が片寄ったり突出したりすることもある。
- 視神経腫瘍:視力が低下する。腫瘍が大きくなると眼球が突出することもある。
3)さらに詳しい情報
眼腫瘍は、診断される人が人口10万人あたり6例(人)未満のがんです。このように、診断される人が少ないがんのことを希少がんといいます。眼腫瘍や治療に関する詳しい情報は、国立がん研究センター希少がんセンターのウェブサイトで公開されています。
2.相談先・病院を探す
希少がんの電話相談窓口や病院の探し方に関する情報は関連情報のページをご覧ください。
なお、がんに関する相談窓口「がん相談支援センター」は、全国の「がん診療連携拠点病院」「小児がん拠点病院」「地域がん診療病院」に設置されています。がんや治療、仕事やお金、生活の工夫や利用できるサポートなど、困ったときにはどのようなことでも相談することができます。情報や病院などが見つからないときにもご相談ください。
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3.検査・治療や療養などに関する一般的な情報
がんの診断から治療までの流れや治療などに関する情報は関連情報のページをご覧ください。
●がんと診断されてからの生活を考える中で、参考にしていただきたい情報
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作成協力
国立がん研究センター希少がんセンター