1.GIST(消化管間質腫瘍)について
1)GIST(消化管間質腫瘍)とは
GISTは、Gastrointestinal Stromal Tumorの略称で、日本語では消化管間質腫瘍と呼ばれ、胃や腸などの消化管にできる悪性腫瘍の一種です。
消化管の内側の壁は粘膜におおわれており、その下に筋肉層があります。GISTは筋肉層から発生し、粘膜を下から押し上げるように腫瘤ができます。発生する部位は胃や小腸が多く、食道や大腸はまれです。
なお、胃がんや大腸がんも消化管にできる悪性腫瘍ですが、GISTとは異なり粘膜から発生します。
2)症状
GISTは、多くの場合、早期では無症状です。腫瘍が大きくなると、吐き気や腹痛、腫瘍からの出血による下血(真っ黒い便が出る)、血便(便に血液が混じったり表面に血液が付着したりする)、貧血などの症状があらわれることがあります。
しかし、いずれもGISTのみに特徴的な症状ではないため、早期発見が難しい病気です。
3)さらに詳しい情報
GISTは、診断される人が人口10万人あたり6例(人)未満のがんです。このように、診断される人が少ないがんのことを希少がんといいます。GISTや治療に関する詳しい情報は、国立がん研究センター希少がんセンターのウェブサイトで公開されています。
2.相談先・病院を探す
希少がんの電話相談窓口や病院の探し方に関する情報は関連情報のページをご覧ください。
なお、がんに関する相談窓口「がん相談支援センター」は、全国の「がん診療連携拠点病院」「小児がん拠点病院」「地域がん診療病院」に設置されています。がんや治療、仕事やお金、生活の工夫や利用できるサポートなど、困ったときにはどのようなことでも相談することができます。情報や病院などが見つからないときにもご相談ください。
3.検査・治療や療養などに関する一般的な情報
がんの診断から治療までの流れや治療などに関する情報は関連情報のページをご覧ください。
作成協力
国立がん研究センター希少がんセンター