1.体幹の肉腫について
1)体幹の肉腫とは
体幹とは、体のうち手足と首から上を除いた胴体の部分をいいます。体幹に発生する肉腫には、筋肉、脂肪、血管、神経などの軟部組織に発生するものや、肋骨、脊椎、骨盤などの骨に発生するものなどがあります。
体幹の肉腫は、手術(外科治療)で患部を取りきることが難しいことがあるため、複数の診療科の連携による集学的治療が必要になることもあります。
2)症状
肉腫が体幹の比較的浅い部分にできた場合、最も気付きやすい症状は痛みのない腫瘤です。それに対し、体幹の深い部分にできた場合には、腫瘤が大きくなるまで外からは触れにくく、また見た目でも気付かないことが多いため、検診や他の疾患の治療のために受けた胸部レントゲンやCT検査、MRI検査などで偶然発見されることがあります。
肉腫が脊椎や肋骨、骨盤にできた場合には、背中や腰部、おしりに痛みがでることがあります。早期では体の動きに伴う痛みが主な症状ですが、進行すると骨の破壊が進み、体を動かさなくても痛みを感じることがあります。 また、脊髄、肋間神経、骨盤周囲の神経に肉腫が広がると、頑固な手足のしびれや痛みを感じたり、手足が動かしづらくなる麻痺症状がでたりすることもあります。
3)さらに詳しい情報
体幹の肉腫は、診断される人が人口10万人あたり6例(人)未満のがんです。このように、診断される人が少ないがんのことを希少がんといいます。体幹の肉腫や治療に関する詳しい情報は、国立がん研究センター希少がんセンターのウェブサイトで公開されていますので、関連情報をご確認ください。
2.相談先・病院を探す
希少がんの電話相談窓口や病院の探し方に関する情報は下記のページをご覧ください。
なお、がんに関する相談窓口「がん相談支援センター」は、全国の「がん診療連携拠点病院」「小児がん拠点病院」「地域がん診療病院」に設置されています。がんや治療、仕事やお金、生活の工夫や利用できるサポートなど、困ったときにはどのようなことでも相談できます。情報や病院などが見つからないときにもご相談ください。
3.検査・治療や療養などに関する一般的な情報
がんの診断から治療までの流れや治療などに関する情報は下記のページをご覧ください。
作成協力
国立がん研究センター希少がんセンター