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復職後の働き方(求職者の方向け)

更新・確認日:2019年07月22日 [ 履歴 ]
履歴
2019年07月22日 新規に追加された用語へのリンクを追加しました。
2019年03月26日 冊子第3版の内容に更新しました。
2014年12月22日 冊子第2版の内容に更新しました。
2013年10月25日 掲載しました。
Q21抗がん剤治療で毛髪やまつ毛が抜けました。そのままだと仕事にもさしつかえますが、外見を整えるアドバイスはありますか。     
A21抗がん剤治療によって、頭髪だけでなく、まつ毛、眉毛、鼻毛など体中の体毛が抜けることがあります。

頭髪については、多くのカツラメーカーが治療用のウィッグを販売しています。頭髪の種類や価格はさまざまで、フルタイプ、部分タイプ、帽子やバンダナと組み合わせたものなど、かたちもいろいろあります。複数のメーカーや医療スタッフに相談して、ご自分にあうものを見つけましょう。院内で展示されている場合もあります。患者会で使用体験談を聞くのも役立ちます。

まつ毛や眉毛については、メークで工夫することが可能です。
仕事をするための外見ケア
仕事を続けようとした際に、治療によって起きる他人から見える部分の外見の変化、例えば、頭髪や眉の脱毛、肌のしみや変色、爪の変形や変色などにどのように対応すればよいのか、悩む方は多いでしょう。ある調査では、仕事の際に、治療で変化する前と同様の外見でいることが重要だと考える方が9割を超えています。

治療する前と同様の外見といっても、まったく同じ姿を再現することにこだわる必要はありません。「健康そうで自分らしく見える外見」に整えていくことが大切です。

例えば頭髪の脱毛については、同じ髪型のウィッグを探しがちですが、かぶり心地が自分によく似合うと思えるウィッグを見つけるようにするとよいでしょう。顔色が悪く見えて周囲から心配されてしまうのであれば、男性でもほほ紅を少しつけて勤務するのもよい方法です。また、爪の色が気になり名刺が出しにくいという方であれば、肌色に近いマニキュアにつやのないマットタイプのトップコートを併用することで変色を目立たなくしたり、ネイルチップを使ってカバーしたりする方法もあります。職場の服装ルールや周囲との関係を考慮して、自分が過ごしやすい方法を選ぶことをお勧めします。

外見ケアの方法についてはさまざまな情報が流れていますが、商品販売に絡んだ情報も多く、公平で正しい情報を集めるのに苦労される方が多いようです。

仕事をしていくために外見をどのように整えればいいのか悩んだら、まずは通院している病院の看護師さんに相談してみましょう。2012年に実施されたがん診療連携拠点病院を対象とした全国調査(274/388施設:有効回答率71%)では、94%の施設が外見支援に関する取り組みを行っていると答えており、病院内で患者の外見支援も進んできています。外見の変化があることで、就労やその他の活動をあきらめることはありません。1人で悩まず、まずは相談するところから始めてみてください。

〈国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター 藤間勝子、野澤桂子〉
Q23治療のため外見がかなり変化しました。職場の人間関係にも影響が出ているのですが、改善するにはどうしたらいいでしょうか。     
A23外見が変わったとき、残念ながら距離ができてしまう人もいれば、今までどおりのつきあいを続けられる人もいます。無理に人間関係を元に戻そうと試みても、なかなか難しいこともあります。周囲の人々にも、あなたの変化を受け入れるための時間が必要です。時間がたつにつれ、徐々に関係が戻っていくかもしれません。

外見については、形成外科手術も含めた医学的方法、あるいはメイクアップやカツラなどによってかなり補正する余地があります。医療スタッフや患者会、カツラメーカーなどに相談してみましょう。

用語集
Q24体調に波があります。具合が悪いときには仕事への意欲を維持できず、仕事の質も低下してしまいます。ここを克服するにはどうしたらいいでしょうか。     
A24調子が悪いときには無理をしないことです。周囲の方にも体調の変動をわかってもらうように、日頃からコミュニケーションを大切にしておきましょう。体調は徐々に落ち着いてくるとはいえ、波があるのはつらいものです。まずはメリハリを意識するようにして、調子がよいときに悪いときをカバーするような姿勢でいたらどうでしょう。
再発の不安には波があります
術後の経過が良好で、通常の生活では“がん”を気にすることが少なくなっていますが、再発への不安は常に持っており、「5年生存率」についても、私にとって「7~8割が生きられている」ではなく、「2~3割の確率で死んでしまう」という意味の数字になります。

この不安には波があり、①あまり気にせず過ごせる時、②残りの人生が短いかも知れない。だからこそ今は仕事の面も家庭の面も精一杯生きたいという前向きなとき、③漠然と「死」という言葉が頭をよぎって悶々とするとき、があります。就寝前に考え込んだりすることが多いです。

現時点では、万が一再発となっても、きちんとその事実を自分で受け止め、最善と思われる道を選択できる人間でいたいと常々思っています。

要は「なるようになるさ!」的な気持ちかも知れません。たとえ「死」という道に繋がっていたとしても、その時点で自分自身が納得できる人生を終えられるようにしたいと思っています。

〈男性 診断時41歳 胃がん 正社員〉
Q25後遺症で体調が不安定な中、自分の年齢を考えると、もう仕事は無理かな、という気持ちになるときもあります。なかなか前向きになれないのですが…。     
A25今まで自分が培ってきた技能を、もう一度振り返るときかもしれません。ご自身の得意領域や強みは何でしょうか。体調と折り合いをつけながら、継続できる働き方はないでしょうか。ご自分の気持ちを振り返り、家族や職場の方とも相談して、継続できる道を探してみてください。患者会などで、ほかの方の体験談を聞くのも役立つでしょう。
人工肛門~わたしの工夫
(1)常に準備していたもの:
★通勤バッグの中:交換用具一式を2セット
★会社デスクの引き出し:
・下着、ストッキング、かさばらない着替えを2セット
・洋服をまとめるゴム(会社の狭いトイレで手際よく交換ができるように)

(2)会議の工夫
事情を知らない外部の人も入る会議のときには、ガスが出やすい食べ物や炭酸を控え、場合によっては食事時間をずらしました。

〈女性 診断時40歳 直腸がん 正社員〉
Q55小児がん経験者です。成人になった今も体調不良のときがあり、今後就職できるか心配です。相談する場所はありますか。  
A55小児がん経験者の就労相談の窓口としては、「がんの子どもを守る会」があげられます。あなたが学生であれば、通学する大学などの就職支援担当者も相談に乗ってくれるでしょう。体調については、ぜひ主治医に相談してみてください。就労にはさまざまなかたちがあります。社会人としてご自身をいかす方法について、多くの方に相談するとともに、ご自分でもじっくり考えてみましょう。
小児がん経験者への支援
病名を伝えただけで面接官の態度が変わった、定期健診で休みをとることに嫌な顔をされたなどの明らかな偏見は、小児がん経験者をはじめ医師や支援者の研究や啓発活動により、徐々に減ってきてはいます。その一方、小児がん経験者自身にも超えなくてはならない課題があることがわかってきました。小児がんの好発年齢は乳幼児期から学齢期前半です。本来であれば、家庭や社会のさまざまな刺激を受けて心身ともに成長をしていく時期です。小児がん経験者の社会的自立を困難にする理由のひとつとして、このような大事な時期に治療生活を送らなければならなかったため、年齢にふさわしい自立心や社会性が十分育まれなかった可能性も指摘されています。

この穴埋めをして自立を支援しようという試みが、治療中から、医療従事者を中心に始められています。公益財団法人がんの子どもを守る会でも、小児がん経験者が主体となる活動への助成やソーシャルスキルトレーニングなどを行っています。企業などの協力も得ながら、少しずつ支援体制が作られ始めています。

小児がんを経験して乗り越えた子どもたちは一様に、他人への思いやりがあり、気持ちを察する力があるとも言われています。また、社会に貢献したい気持ちが強いことも特徴的です。あと少しでジャンプができる、でも「ホップ」「ステップ」で立ち止まってしまう小児がん経験者と家族もいます。きっかけや情報が欲しい方は、当会のソーシャルワーカーへお問い合わせください(連絡先は巻末)。一緒に考えていきたいと思っています。

〈公益財団法人がんの子どもを守る会ソーシャルワーカー 樋口明子〉
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