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入学・進学について

更新・確認日:2016年09月13日 [ 履歴 ]
履歴
2016年09月13日 A1、A2、A3、A5、A6を一部修正しました。
2016年09月06日 用語集をリンクしました。
2016年03月18日 掲載しました。
Q1  現在入院治療中で来春から小学校に入学の予定です。学校の先生にはいつ頃、どのような話をしておくとよいでしょうか。
A1  状況によっては、早い段階から学校側に話しておくことで、入学後の学校生活を安心して過ごすことができます。
例えば、校内の移動で車いすを使う必要がある場合、学校側の環境整備を進める上で市町村教育委員会の予算が関わってきます。また、場合によっては支援員の配置や学級編制に関わるなど、これらについても早めの対応が必要となります。就学の時点でどのような状態が予想されるか、または病気の治療中であることなどを早めに伝えておくことで、学校も検討したり準備したりする期間を持つことができます。近年、小学校では、幼稚園・保育所と連携して9月頃から体験や見学を行うところもあるので、なるべく早い段階で一度相談に行ったほうがよいと思われます。入学予定の学校または教育委員会の就学相談担当者に相談できますが、もし相談しにくい場合は、まず病院にある学校の先生に相談してみるのもよいでしょう。病院にある学校では、その学校への入学の有無に関係なく相談に応じてくれます。
Q2  入学にあたり特別支援学級がよいか、通常の学級で大丈夫か迷っています。どうしたらいいでしょうか。
A2  担当医に学校生活で必要な支援内容を確認します。その後、病院にある学校の先生や入学希望の学校に、通常の学級でその支援が受けられるか相談します。
お子さんの特徴や病状を踏まえ、必要な支援を整理し、その支援が通常の学級で得られるかどうかで判断します。そのために、担当医には必要な支援内容を判断してもらい、病院にある学校の先生や入学希望の学校に、その支援内容を通常の学級で受けられるか、どちらがお子さんのためによいか相談してみましょう。脳腫瘍の場合などでは、発達検査の結果により判断する場合があります。
病弱(治療中・治療終了後間もない)という理由だけで特別支援学級(参照:病弱・身体虚弱特別支援学級)を考えているのであれば、まずは特別支援学級と通常の学級の違いなどを理解する必要があります。病気が回復したときに通常の学級での学習が困難な場合には、特別支援学級を検討していきます。また、特別支援学級を希望された場合、先生を何人配置するかなどが決められ準備されます。そのため、どちらの学級にするかを決めなければならない期限がありますので、その期限までに相談をしておく必要があります。
なお、お子さんの状態や必要とする支援内容の変化などに応じて通う学校を見直すことが各教育委員会に求められているため、状況によっては、一度入学した学校から転校になる場合もあります。
Q3  入院治療を受けながら、高等学校へは進学できますか。
A3  原則的に進学できます。
高校受験をする場合には、主治医の先生に受験に必要なことなどを相談します。また、病院にある学校の先生にも相談しながら、事前に受験する高校に連絡し、受験できるかどうか、受験時にはどのようなことに気を付ける必要があるかを確認します。その後、主治医の先生と一緒に受験日・受験準備の日程に合わせて治療計画を調整していきます。
病院にある学校(この場合、特別支援学校)に高等部があったり、高校生対象の訪問教育をおこなっていたりする場合などでは、院内でも教育を受けることができます。また、特別支援学校に在籍している場合は、編入試験等を受けて、途中から一般の高等学校に編入することもできます。特別支援学校の高等部から大学への進学も可能です。ただし、前籍校がある場合も含めて、高等学校は義務教育ではないので、入院期間中の単位の取得方法や、復学の問題(再編入ができるかどうか)などの確認をしておく必要があります。
Q4  入院治療中に高校受験する場合、どのような配慮をしてもらうことが可能ですか。
A4  事前に担当医と相談し、身体に負荷がかかる治療が受験日などに重ならないように、受験スケジュールに合わせ治療計画を調整します。受験当日は、別室受験の許可や受験会場までの付き添い者同伴、車いすの使用、自家用車の乗り入れなどの配慮があります。
公立の高等学校では、受験手続き時「配慮申請」を行います。地域によって行われる配慮が異なりますので、秋以降に都道府県教育委員会から出される入学者選抜実施要項などで確認します。私立の高等学校でも、同様の申請などを受け付けているところがありますが、入試要項で確認が必要です。私立受験の場合、病院にある学校の担当者などが事前に説明に出向いている地域もあります。いずれの場合も、申請した内容がすべて認められるとは限りません。所定の手続きを行い、承認を得ることになります。
基本的には在籍している学校から、受験校に対して配慮をお願いすることになりますが、在籍している学校が地元の学校でも、受験校に対して対応してもらうことが難しい場合は、病院にある学校にアドバイスをもらうとよいでしょう。
配慮申請については、「がん専門相談員のための小児がん就学の相談対応の手引き 第4章 就学の支援方法の実際を知る」をご覧ください。
Q5  病院にある学校の先生から、高校受験に備えて地元の学校に学籍を戻しておいたほうがよいと言われました。それにはどのような理由があるのでしょうか。
A5  地元の学校に籍を戻す理由としては、 調査書の準備に地元の学校の協力が必要だと考えられるからです。
特別支援学校に学籍がある場合、)高校受験に必要な調査書は、前籍校(地元の学校)の先生と相談して作成していくことになります。調査書は12月に作成されますので、その時点で在籍している学校で作成することになりますが、その後の卒業時のことを配慮して、いったん地元の学校に学籍を戻す場合もあります。卒業校がどこかを気にされることもあるかと思いますが、受験校への事前説明をしておくことで、入院していること(特別支援学校に籍を置いていること)が受験の合否を左右することは原則ありません。
Q6  退院の時期が早くても3月と言われました。現在、在籍中の特別支援学校から高校入試の願書を提出したのですが、卒業校は地元の学校を希望しています。願書提出校と卒業校が同一でなければならないのでしょうか。
A6  それぞれの都道府県によって異なりますので確認が必要です。都道府県教育委員会の担当課に、今現在、在籍している学校から問い合わせてもらいましょう。
都道府県公立学校の入試(入学検査)については、それぞれの都道府県で作成している実施要項にしたがって実施されますので、確認が必要です。多くの場合、実施要項上で出願する学校と卒業の学校が同じでなければならない、といった記載は見当たりません。国外を含めた区域外からの受検や引っ越しなどに伴う必要な手続きは、直接、都道府県教育委員会の担当課に問い合わせるほうがよいでしょう。特別な配慮の申請をはじめとして、受験に関してはかなり柔軟な対応がなされるようになっています。都道府県教育委員会の担当課に問い合わせる際は、在籍校の校長先生から問い合わせてもらうことができます。

配慮申請については、「がん専門相談員のための小児がん就学の相談対応の手引き 第4章 就学の支援方法の実際を知る」をご覧ください。
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