1.心臓の肉腫について
1)心臓の肉腫とは
心臓の肉腫は、心臓の筋肉や血管などにできる腫瘍です。
筋肉や血管などは軟部組織であることから、軟部肉腫ともいわれます。軟部組織とは、筋肉、腱、脂肪、血管、神経などを指します。
心臓の肉腫には、がんが発生する場所によって、内膜肉腫、血管肉腫などの種類があります。内膜肉腫は、心臓や肺動脈(心臓から肺に血液を送り出す血管)の内膜にできます。血管肉腫は、肺動脈や下大静脈(体をめぐった血液が心臓に流れ込む血管)、大動脈(心臓から全身に血液を送り出す血管)にできます。
2)症状
心臓の肉腫では、日常生活の中で、軽く動いただけでも息切れがしたり、動悸がしたり、疲れやすくなったりすることがあります。顔や上半身がむくむこともあります。
2.検査
がんの疑いがあるときや治療中・治療後に受けることの多い検査についての情報は、「がんの検査について」をご参照ください。
3.治療
心臓の肉腫の治療に関する情報が掲載されています。
4.療養
「症状を知る/生活の工夫」には、がんの治療に伴う症状や自宅での生活の工夫などに関する情報を掲載しています。
がんと診断されてからの仕事については「がんと仕事」、医療費や利用できる制度、相談窓口などのお金に関する情報は「がんとお金」をご参照ください。また、「がん相談支援センター」でも相談することができます。
「地域のがん情報」では、各都道府県等が発行しているがんに関する冊子やホームページへのリンクを掲載しています。併せてご活用ください。
5.臨床試験
国内で行われている心臓の肉腫の臨床試験が検索できます。
がんの臨床試験を探す チャットで検索
※「チャットで検索」では、がんの種類や都道府県などの調べたい言葉(キーワード)を入力して、検索することができます。
がんの臨床試験を探す カテゴリで検索 胸部の希少がん 骨・筋肉の希少がん
※「カテゴリで検索」では、広い範囲で検索します。そのため、お探しのがんの種類以外の検索結果が表示されることがあります。
- 臨床試験への参加を検討したい場合には、今おかかりの担当医にご相談ください。
- がんの種類によっては、臨床試験が見つからないこともあります。また、見つかったとしても、必ず参加できるとは限りません。
6.患者数(がん統計)
心臓の肉腫は、新たに診断される人が、日本全国で1年間に10万人あたり1人未満と少ないがんです。
7.相談先・病院を探す
情報や病院などが見つからないときにはご相談ください。
8.関連する情報
がんの治療を始めるにあたって、参考となる情報です。
9.参考資料
- Matsuda T,et al.Rare cancers are not rare in Asia as well: The rare cancer burden in East Asia.Cancer Epidemiology.2020;Volume 67,doi/10.1016/j.canep.2020.101702.
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