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就学に関するQ&A

復学後の学校生活について

(1)学校生活全般に関わること

(2)感染・予防接種について

(3)体調・体力面について

(4)食事について

(5)学業について

(6)遠足・修学旅行・課外活動について

(1)学校生活全般に関わること

  • Q1 復学後の学校生活において注意することはありますか。

    A1

    病状によって異なりますが、復学可能であれば、多くの注意事項はありません。
    病状により学校でのサポートが必要となる場合は、具体的にどのようにサポートしてもらいたいかについて、担当医、保護者の方、お子さん、学校の先生が集まって話し合いをすることもあります。

  • Q2 けがをしたときの学校での対応方法で、注意をすることはありますか。

    A2

    けがをしたときの対応はほかのお子さんと同様でよいでしょう。
    病状により学校でのサポートが必要となる場合は、具体的にどのようにサポートしてもらいたいかについて、担当医、保護者の方、お子さん、学校の先生が集まって話し合いをすることもあります。

  • Q3 入院前と比べて容姿が変わっています。友達からの心ない言葉に傷つかないか心配なのですが、学校の先生にはどのように伝えたらよいでしょうか。

    A3

    周囲の人たちにも治療による容姿の変化だということを理解してもらうことが重要です。
    お子さんが傷つくような言動をクラスメートがしないように、担任の先生や養護教諭から話しておいてもらうようお願いしておくとよいかもしれません。病院にある学校の担当者にお願いして、地元の学校の先生に説明してもらうこともできます。容姿の変化について先生やクラスメートに話す前に、お子さんと誰にどこまでどのように話すのかなど、一緒に話し合うことが大切です。ソーシャルワーカーや病院の学校の先生にも、どのように話したらいいか相談するとよいと思います。

(2)感染・予防接種について

  • Q4 インフルエンザや水ぼうそうなどが学校ではやっているときは、学校を休んだほうがいいのでしょうか。

    A4

    お子さんの身体の状態により異なります。
    お子さんに症状が出たり、判断に迷ったりすることがあれば、担当医やかかりつけの病院の看護師などに連絡して相談しましょう。

  • Q5 流行性感染症が学校で発生した場合、どの程度で学校を休まなければならないでしょうか。学校で1人でも発生した場合でも休むのでしょうか。

    A5

    お子さんの身体の状態や感染症の種類により異なります。
    子どもに症状が出たり、判断に迷ったりしたら、担当医に連絡して相談しましょう。医師の説明がよくわからないときは、病院の看護師やソーシャルワーカーに相談し、学校にはどのように説明したらよいかなどを決めていきましょう。

  • Q6 予防接種はいつから打てますか。

    A6

    お子さんの年齢、疾患や治療の状況によって異なるので、担当医に確認します。
    例えば、免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは抗がん剤の投与中の場合など、現時点で予防接種をすることが難しい場合には、いつ頃から接種可能かなどを確認しましょう。

(3)体調・体力面について

  • Q7 復学後の体力に関することについて教えてください。

    A7

    体力回復には焦らずに、ゆっくりと時間をかけることが必要です。
    入院生活が長い場合、生活の多くの時間を病室のベッドで過ごしています。そのため、筋力も落ち、疲れやすくなっています。お子さんが自覚している以上に体力は落ちている場合もあるので、焦らずに、ゆっくりと時間をかけることが必要です。もちろん体力の問題は時間がたてば徐々に良い方向に向かうでしょう。

  • Q8 朝起きられない、だるいなど症状があり、なかなか登校できません。どうしたらいいでしょうか。

    A8

    起きられない原因は個人によって異なるので、症状が続くようであれば担当医に相談します。
    外来化学療法中、骨髄移植後・化学療法後どのくらいたつかなど、その治療の状況やお子さんの体力、心身の状態によっても異なります。個人差が大きいので、治療の影響がどの程度持続しているかなど状況を把握し、担当医に相談しましょう。

  • Q9 学校に行くのに、疲れやすく、疲れたことで体調が悪くなることが心配です。通学や出席する授業などについて、どのように考えたらよいのでしょうか。

    A9

    退院直後や治療中・治療直後は、お子さんの体調をみながら考えます。
    具体的な方法として、始めは3時間目から1時間だけ学校に行くなどして、慣らしながら様子をみてみましょう。それで大丈夫そうなら学校での滞在時間を延ばしていくことを考えてみます。
    毎日同じような時間で遅刻・早退を繰り返していると、同じ教科が受けられないことが問題になります。担任の先生と相談し、バランスよく教科が受けられるよう、保健室や休養室など体を横にできる場所を確保してもらうのも1つの方法です。こういった復学時の心配事については、事前に病院にある学校の先生を通して地元の学校に伝えてもらい、なるべく具体的な内容を確認する機会を持つことをお勧めします。
    治療の影響による場合には、その副作用を抑えることについて医師と協力し合い、具体的にどのようにすればよいかを考えることが必要です。ただし、休息をとっても状況が回復しない場合には、すぐに担当医へ相談しましょう。

  • Q10 (子どもの運動制限がない場合の)体育はいつからしていいでしょうか?

    A10

    体育はいつ頃からどの程度参加してよいか、担当医に確認します。
    どの程度の運動にいつから参加するのかはっきりした目安がないと、お子さんは体力低下や疲労の自覚がないままにがんばりすぎたり、逆に不必要に体育をすべて見学してしまったりすることもあります。そのため、最初に、学校の体育にはいつからどの程度参加できるのかを担当医に確認します。その後、「医師から言われている運動制限はないが、入院生活で体力が全面的に低下している」と学校にはっきり伝え、どの運動にどのように参加するか、お子さんの気持ちを確かめながら体育担当の先生と決めていきます。例えば、グラウンド5周走を行う場合「みんなが走っているのと同じ時間、グラウンドを歩く」とか、上体運動の場合「いすに座って行う」といった取り組みで運動量をコントロールすることができます。
    体力回復の状況については、運動や普段より多めの活動をした日の疲労度や回復度をみながら、担当医に相談し、運動量の判断を行います。またステロイドを長期に服用している場合などでは、骨折のリスクなども確認しながら本人が気を付けること、周囲に知ってほしいことを伝えます。
    また、クラスメートには、体育をすべて参加しないことをどう説明するか、お子さんと先生と一緒に事前に決めておくことも重要になります。

(4)食事について

  • Q11 給食やお弁当など、どのように対応したらいいですか。

    A11

    担当医に、食事で気を付けることがないか確認します。避けなければならない食材については、事前に保護者の方から学校の先生に伝え相談・確認しておきます。
    給食の場合には、食べてはいけない食材が間違ってお子さんに提供されないようにするため、学校でどのような方法をとっているのか確認しておくことが重要です。保護者の方ができることとして、事前に献立表で食べられない食材の確認をすることなどがあります。また、その食材を食べないように、お子さん自身が確認できる方法を考えておく必要もあります。
    お弁当を持参する場合は、クラスメートになぜその児童生徒のみがお弁当なのか、担任の先生や栄養教諭から事前に説明をしてもらいます。そうすることで、お子さんも友達と違う食べ物(=弁当)であることへの後ろめたさや孤独感などをもたなくてすみます。また、お子さん自身もお弁当持参の理由をクラスメートに説明できるよう、事前に練習しておくとよいでしょう。

(5)学業について

  • Q12 復学直後の通学や授業の受け方について教えてください。

    A12

    治療の状況や入院の長さにもよりますが、段階的に慣らしていきます。
    一例として、最初の2週間は保護者の方が送迎し、授業も2時間までにします。送迎は自宅と学校の距離や、家族の都合にもよりますが、2週間過ぎて大丈夫であれば送迎は終わりにし、昼食の前まで時間を延ばします。2週間して大丈夫であれば昼食のあとまで、さらに2週間して問題がなければ最後まで、という形で段階的に時間を延ばします。体育は授業が全部受けられるまではお休みし、2週間たっても大丈夫なら体育にも参加します。
    この『2週間ごと』はあくまでも目安です。2週間たってもまだ疲れるようであれば、次の段階に進まずもう1週間続けたほうがよいでしょう。もし、思ったよりも元気であれば、早めに次の段階に進めてみてもよいかもしれません。
    ただ、疲れたかどうかの判断は、家に帰ってきてからの過ごし方を目安にしてください。学校にいる間は意外と元気に過ごしていても、家に帰ると疲れてすぐに昼寝してしまう、などの場合はゆっくり進めるほうがいいでしょう。学校とご家庭とでよく連絡をとり、確認しながら進めていきます。

  • Q13 長期の入院により学習に遅れが出てしまった場合、復学してから補習などの配慮をしてもらえるのでしょうか。

    A13

    どのように学習の遅れを取り戻していくか、担任の先生と相談します。
    地元の学校に復学する際に、病院にある学校での各科目の学習内容や学習への取り組み状況について、院内学級の先生から地元の学校の先生に伝えてもらいます。その後、地元の学校担任の先生と学習の進め方について具体的な相談をするとよいでしょう。

    院内学級については、「がんと学校」をご覧ください。

  • Q14 高校は義務教育ではないので、通院などで出席日数の不足が心配です。高校ではどの程度配慮してもらえるのでしょうか。

    A14

    追試、補習授業、別課題などによる対応が考えられます。
    高等学校も、できるだけ留年などを避けるために、出席日数の不足や評点不足、試験日の欠席に対して、さまざまな対応をしています。しかし、各学校の基準により違いがありますので、事前に通院の予定などを学校に伝え、相談しておくことが望まれます。お子さんや保護者の方ができる対策としては、同じ教科の欠席が続かないように、通院の曜日を工夫するとよいでしょう。

  • Q15 学業に遅れが出てきたのは、もともとのものなのでしょうか。晩期合併症なのでしょうか。

    A15

    一概にどちらかということは言えません。
    疾患や治療方法(手術・放射線治療・化学療法など)により異なり、晩期合併症ばんきがっぺいしょう(成長や時間の経過に伴って、がん(腫瘍)そのものからの影響や、薬物療法、放射線治療など治療の影響によって生じる合併症)の出てくる症状もさまざまなので、学業の遅れが晩期合併症と断定することは非常に難しいです。それよりも問題なのは、現在の学業の遅れが、学校生活・就労・自尊心などのお子さんの社会面や心理面に影響を与えることです。
    病気にかかる前のお子さんの特性や学業の状況はどうだったのかを確認し、現在どの程度、学業や学校生活に困っているのかを把握します。必要に応じて、学校の先生や医師と相談し、お子さんに合った教育体制を選択しながら、環境の調整をしていくことが大切です。

    晩期合併症については、「長期フォローアップと晩期合併症」をご覧ください。

(6)遠足・修学旅行・課外活動について

  • Q16 医療的ケアが必要なため、学校側から親が遠足に同伴するようにと言われました。いつから、どのような準備をする必要があるのでしょうか。

    A16

    遠足の日程を確認し、担当医に必要となる医療的ケアの内容を確認します。そのあとに医療的ケアを行う人やその具体的な方法などを学校側と相談します。
    地元の学校で医療的ケアが必要な場合、各都道府県にある特別支援学校における医療的ケアの実施ガイドラインに基づいて行われます。お子さんが管理できる場合は、その方法を引率の先生と十分調整し、ケアが確実に行われたかを先生が確認します。しかし、お子さんが低学年の場合、または医療的ケアがまだ十分身についていない場合は、保護者の同伴が必要となる場合があります。看護師を同伴させる場合も事前に担当医、保護者、引率者と十分な話し合いが必要です。

  • Q17 学校から緊急時の対応のため、保護者が修学旅行に付き添うようにと言われました。担当医からは付き添わなくても大丈夫と言われたのですが、どうしたらよいのでしょうか。

    A17

    緊急時の対応は一般のお子さんと変わりはありませんので、基本的に保護者の付き添いは必要ないと思われます。
    基本的には、どんなお子さんにも旅行中に緊急事態が起こる可能性はあり、緊急事態が起こった場合の対応はほかのお子さんと変わりはありません。担当医から保護者の付き添いは不要であると言われているのであれば、その旨を学校に伝えてみます。その際、入院中に在籍していた病院にある学校の先生などに、調整役として力添えしてもらうことも手段として考えられます。学校が心配している緊急時とはどのようなことかを確認し、それらの対応を事前に担当医の先生から指示を受けるとよいでしょう。その指示内容が、学校の先生ではできないような医療的ケアに関わることなどであれば、保護者の同伴が必要な場合もあります。

更新・確認日:2016年09月13日 [ 履歴 ]
履歴
2016年09月13日 A13、15、17を一部修正しました。
2016年09月06日 用語集をリンクしました。
2016年03月18日 掲載しました。
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