1.味覚やにおいの変化について
がんの治療に伴って、食べ物の味やにおいの感じ方に変化が表れることがあります。これらの症状によって食欲や食事の量が減り、栄養が不足することもあります。
2.原因
薬物療法や放射線治療が原因となることがあります。味覚の変化は舌や歯、歯茎が汚れていたり、口内が乾燥したり、唾液の分泌が少なくなったりすることによって起こることもあります。
3.味覚やにおいの変化が起きたときには
味覚については、症状に応じて、飲み薬が処方されたり、口内の清潔とうるおいを保つようにしたりします。においについては、生活や食事などの工夫を行いながら自然に回復するのを待ちます。
4.ご本人や周りの人ができる工夫
味覚の変化について
- 食後や就寝前に歯や歯茎、舌へのブラッシングとうがいを行い、口内を清潔に保つ
- 市販の口腔保湿剤を使い口内の乾燥予防を行う
- 食べたいときに、食べたいものを、無理せず少量ずつ食べる
においの感じ方の変化について
- においの強いものにはなるべく近づかない
- 不快と感じるにおいについて周りの人にも伝え、避けられるよう協力を求める
5.こんなときは相談しましょう
やにおいの感じ方が変わったら、遠慮なく医師や歯科医師、看護師、栄養士に相談しましょう。