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パラガングリオーマ

ぱらがんぐりおーま

1.パラガングリオーマについて

1)パラガングリオーマとは

パラガングリオーマは、胸部、腹部、膀胱、頭頸部(脳と目を除いた首から上の部位)などの傍神経節ぼうしんけいせつ(神経細胞の集まり)に発生する腫瘍です。傍神経節腫ぼうしんけいせつしゅと呼ばれることもあります。約40~50%は、家族内で発症する遺伝性腫瘍であることが報告されています。

パラガングリオーマは、交感神経由来のものと、副交感神経由来のものに分類されます。
交感神経由来のパラガングリオーマは、胸部、腹部、膀胱などにでき、血圧や心臓の働きを調整するカテコラミンと呼ばれるホルモンを過剰に分泌する特徴があります。
副交感神経由来のパラガングリオーマは、頭頸部にできます。交感神経由来のものとは異なり、カテコラミンの分泌が過剰になることはありません。

パラガングリオーマと同じようにカテコラミンを過剰に分泌する腫瘍に、褐色細胞腫があります。褐色細胞腫は、副腎髄質に発生します。

2)症状

交感神経由来のパラガングリオーマでは、カテコラミンが過剰に分泌されることによって、血圧や血糖が高くなることがあります。頭痛がする、動悸がする、汗をかきやすい、便秘になる、不安な気持ちになるなどの症状が起こることもあります。
副交感神経由来のパラガングリオーマでは、腫瘍ができた場所によって耳鳴りや神経障害などが起こる場合があります。腫瘍ができても、すぐに症状が出ないこともあります。

2.検査

がんの疑いがあるときや治療中・治療後に受けることの多い検査についての情報は、「がんの検査について」をご参照ください。

3.治療

パラガングリオーマの治療に関する情報が掲載されています。

海外の医療事情に基づく情報が含まれており、日本では認められていない治療や薬、行われない補完代替療法等の情報も含まれています。
がんの診断から治療までの流れなどについては「8.関連する情報」、手術・薬物療法・放射線治療などの主な治療法に関する情報は「診断と治療」をご覧ください。「妊孕性(にんようせい)」には、妊娠や出産に関する情報を掲載しています。

4.療養

「症状を知る/生活の工夫」には、がんの治療に伴う症状や自宅での生活の工夫などに関する情報を掲載しています。

がんと診断されてからの仕事については「がんと仕事」、医療費や利用できる制度、相談窓口などのお金に関する情報は「がんとお金」をご参照ください。また、「がん相談支援センター」でも相談することができます。

「地域のがん情報」では、各都道府県等が発行しているがんに関する冊子やホームページへのリンクを掲載しています。併せてご活用ください。

5.臨床試験

国内で行われているパラガングリオーマの臨床試験が検索できます。

がんの臨床試験を探す チャットで検索
入力ボックスに「パラガングリオーマ」と入れて検索を始めてください。チャット形式で検索することができます。

がんの臨床試験を探す カテゴリで検索 脳・神経・眼の希少がん、頭頸部の希少がん、胸部の希少がん、腎・尿管・膀胱の希少がん、腹部の希少がん
「カテゴリで検索」では、広い範囲で検索します。そのため、お探しのがんの種類以外の検索結果が表示されることがあります。

  • 臨床試験への参加を検討したい場合には、今おかかりの担当医にご相談ください。
  • がんの種類によっては、臨床試験が見つからないこともあります。また、見つかったとしても、必ず参加できるとは限りません。
検索の前に、がんの臨床試験についてこちらをご確認ください。
「がんの臨床試験を探す」の使い方のコツや注意事項がまとめてあります。

6.患者数(がん統計)

パラガングリオーマは、新たに診断される人が、1年間に10万人あたり1人未満と少ないがんです。

7.相談先・病院を探す

情報や病院などが見つからないときにはご相談ください。

電話相談窓口を知りたいときには
全国数カ所の病院に設置されている希少がんホットラインが紹介されています。
がんの相談窓口や病院を探したいときには
病院の探し方について相談したいときには
診療経験のある病院を探したいときには
上のリンク先の「3.対応施設」のがん相談支援センターにお問い合わせいただくと、相談員が施設を検索します。

8.関連する情報

がんの治療を始めるにあたって、参考となる情報です。

これからの治療や生活のことを考える上で、知っておいていただきたい情報を掲載しています。
がんの診療の流れやセカンドオピニオンなどに関する情報を掲載しています。
ご家族や身近な人ががんと診断された人に向けた情報を紹介しています。

9.参考資料

  1. 日本内分泌学会「悪性褐色細胞腫の実態調査と診療指針の作成」委員会編.褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018.2018年,診断と治療社.
  2. Matsuda T,et al.Rare cancers are not rare in Asia as well: The rare cancer burden in East Asia.Cancer Epidemiology.2020;Volume 67,doi/10.1016/j.canep.2020.101702.
更新・確認日:2021年01月27日 [ 履歴 ]
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2021年01月27日 新規掲載しました。
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