褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)
更新・確認日:2021年01月27日 [
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1.褐色細胞腫とは
褐色細胞腫は、副腎髄質から発生する腫瘍です。約30~40%は、家族内で発症する遺伝性腫瘍であるといわれています。
副腎髄質は、左右の腎臓の上にある副腎の中心部分です。副腎髄質は、交感神経に働きかけて、血圧や心臓の働きを調節するカテコラミンと呼ばれるホルモンを分泌しています。
褐色細胞腫は、カテコラミンを過剰に分泌する特徴があります。
褐色細胞腫と同じようにカテコラミンを過剰に分泌する腫瘍に、パラガングリオーマがあります。パラガングリオーマは、副腎髄質以外の場所で発生します。
2.症状
褐色細胞腫がカテコラミンを過剰に分泌することによって、血圧や血糖が高くなることがあります。頭痛がする、動悸がする、汗をかきやすい、便秘になる、不安な気持ちが強くなるなどの症状が起こることもあります。
3.患者数(がん統計)
褐色細胞腫は、新たに診断される人が、1年間に10万人あたり1人未満と少ないがんです。
4.参考文献
1)日本内分泌学会「悪性褐色細胞腫の実態調査と診療指針の作成」委員会編.褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018.2018年,診断と治療社.
2)Matsuda T,et al.Rare cancers are not rare in Asia as well: The rare cancer burden in East Asia.Cancer Epidemiology.2020;Volume 67,doi/10.1016/j.canep.2020.101702.

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