1.悪性腹膜中皮腫について
1)悪性腹膜中皮腫とは
悪性腹膜中皮腫は、おなかの内側(腹腔)を包む膜(腹膜)の表面をおおう中皮細胞から発生する腫瘍です。同じように腹膜から発生する腹膜がんとは別の疾患です。
悪性腹膜中皮腫は腫瘍細胞の組織型診断によって、上皮型、肉腫型、二相型に分類されます。
2)症状
悪性腹膜中皮腫は、多くの場合、早期では無症状です。進行すると、腹水が溜まることによる腹部膨満感(おなかが張った感じ)、腹痛、腰痛、食欲低下、排便の異常、腹部のしこりなどが起こります。
2.検査
がんの疑いがあるときや治療中・治療後に受けることの多い検査についての情報は、「がんの検査について」をご参照ください。
3.治療
悪性腹膜中皮腫の治療に関する情報が掲載されています。
4.療養
「症状を知る/生活の工夫」には、がんの治療に伴う症状や自宅での生活の工夫などに関する情報を掲載しています。
がんと診断されてからの仕事については「がんと仕事」、医療費や利用できる制度、相談窓口などのお金に関する情報は「がんとお金」をご参照ください。また、「がん相談支援センター」でも相談することができます。
「地域のがん情報」では、各都道府県等が発行しているがんに関する冊子やホームページへのリンクを掲載しています。併せてご活用ください。
5.臨床試験
国内で行われている悪性腹膜中皮腫の臨床試験が検索できます。
がんの臨床試験を探す チャットで検索
※入力ボックスに「悪性腹膜中皮腫」と入れて検索を始めてください。チャット形式で検索することができます。
がんの臨床試験を探す カテゴリで検索 悪性腹膜中皮腫
※「カテゴリで検索」では、広い範囲で検索します。そのため、お探しのがんの種類以外の検索結果が表示されることがあります。
- 臨床試験への参加を検討したい場合には、今おかかりの担当医にご相談ください。
- がんの種類によっては、臨床試験が見つからないこともあります。また、見つかったとしても、必ず参加できるとは限りません。
6.患者数(がん統計)
悪性中皮腫(悪性胸膜中皮腫を含む)は、新たに診断される人が、1年間に約840人と少ないがんです。
7.発生要因
悪性腹膜中皮腫の発症には、アスベスト(石綿)が関与していることが知られています。アスベストを吸ってから悪性腹膜中皮腫が発生するまでの期間は、平均で40年ほどとされます。日本におけるアスベスト輸入量のピークは1970年代半ばですが、使用が全面禁止されたのは最近のことです。
8.相談先・病院を探す
情報や病院などが見つからないときにはご相談ください。
9.関連する情報
がんの治療を始めるにあたって、参考となる情報です。
10.関連リンク・参考資料
1)関連リンク
2)参考資料
- 国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」全国がん罹患モニタリング集計 2014 年罹患数・率報告,2018年.