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家事や子育て

  • Q79 小さい子どもがいます。治療、仕事、そして育児の三重苦です。仕事を辞めずにのりきる方法はありますか。育児と、治療や看病を両立するための支援制度はないでしょうか。

    正社員
    非正規雇用者
    自営業者
    求職者
    A79

    ご自身が治療中のとき、あるいはご家族の看病をしているときは、仕事との両立だけでも大変ですが、そこに育児が加わると、まさに「三重苦」と言いたいお気持ちになるかもしれません。これは、ご自身の治療と仕事、そして家族の介護を抱えていらっしゃる方にも通じる、大変難しい問題です。責任感の強い方は、よりご自身を責めてしまうことでしょう。

    まず、自分の気持ちを少し切り替えてみることから始めてみませんか。家事、仕事、育児のすべてを完璧にこなす必要はありません。そして、あなたひとりで抱え込む必要もありません。

    親戚、職場の方、近所の方、病院のソーシャルワーカーや行政スタッフ、そしてお子さん自身もふくめ、あなたのまわりの方で頼れる方がいればSOSを出してお願いをしていきましょう。

    例えば、自治体窓口に相談すると、親が病気のときに子どもを一時預かりしてくれる施設を紹介してくれる場合があります(自治体の子育て支援課など)。それ以外にも、通院で家をあけるときに、子どもの食事は子どもの友達のお宅にお願いする、育児や家事支援サービスの会社を活用するなど、いろいろなアイデアが出てくるかもしれません。少しでもご自身がリフレッシュできると、気持ちが楽になる場合があります。手助けはお互い様ですから、暮らしが落ち着いたときに恩返しすればよいことで、甘えさせてくれる場所が見つかれば、少しずつ頼っていけるといいですね。

  • Q80 仕事で疲れているうえに治療の副作用もあり、家事が負担です。家族にもっと家事を助けてもらいたいのですが、どうしたらいいでしょうか。

    正社員
    非正規雇用者
    自営業者
    求職者
    A80

    まずは仕事の疲れや副作用のつらさをご家族に伝え、治療前と同じようには家事ができないことをわかってもらいましょう。分担できる家事を割り振るのもよいでしょう。食事、掃除、洗濯、育児など、負担になる家事はそれぞれの家庭によります。今、あなたが抱えている家事をリスト化してご家族に見せるのも一案です。病気をきっかけにして、家事分担が進むご家庭は少なくありません。

    Column
    支えられ、生かされて今があります

    妊娠中に診断され、出産・育児と治療が同時進行になりました。もともと人に頼るのは苦手なほうでしたが、きつい治療と副作用で家事や育児をこなせる状態にはなく、まわりの手を借りる以外にありませんでした。

    田舎から父を置いて手伝いに来てくれた実家の母、通院の送迎などをしてくれた夫の親戚、子どもが未熟児だったため頻繁に立ち寄ってくれた地域の保健師さん、療養のため子どもを預けた保育園、家事サポートをお願いしたシルバー人材センターの方。多くの人たちに助けてもらいました。抗がん剤治療の日、どうしても赤ん坊を預けられず病院に連れて行ったときは、休憩中の看護師さんがみてくれたこともありました。

    退院後も副作用で体調が悪く臥せっていることが多く、赤ん坊の世話は主に夫と実家の母が担ってくれました。もともと家事をしなかった夫は、必要に迫られて「する人」になりましたね。料理もだんだん覚えました。

    診断から3年後に、治療を続けながら時短勤務で職場復帰をしました。無理をしないようにという夫の提案で、週2回シルバー人材センターの家事ヘルパーさんに来てもらいました。この方には、本当に助けてもらいました。はじめのうちは散らかった留守宅に他人が入ることに抵抗感もあったのです。でも私が闘病中と知ったヘルパーさんに「お手伝いのために来るんですから、片づける仕事があることがやりがいなんですよ」と言われ、安心しておまかせする気持ちになりました。その日にしてほしい掃除内容や、作ってほしい料理など、頼みたいことをノートに書いて遠慮なくやりとりができるようになっていきました。

    青天の霹靂で妊娠中にがんになり、どん底に突き落とされたのですが、人生の危機に立ち向かう力と必要な人を得て、支えられ、生かされて今があります。本当にありがたいことですね。

    〈女性 診断時30歳 乳がん 正社員〉

    Column
    家事の工夫

    二人の幼児(娘)を育てながら化学療法、放射線治療、ホルモン療法を受けました。仕事はしていませんでしたが、それでも家事育児と治療の両立は大変。小さかった子どもたちがだんだん家事を覚えていってくれたことと、マメな夫に助けられました。お弁当づくりだけは苦労しましたが、チンしてつめるだけの手順を夫に見せ続けた結果、治療4年目にしてとうとうお弁当までつくれるように!以下、我が家流の工夫です。

    ★料理
    • 重いものは宅配を利用(米、じゃがいも、たまねぎなど)。
    • 化学療法が始まる前に、温めれば食べられるおかず(おでん、肉じゃが、シチュー、さばの味噌煮、ハンバーグ、焼き鳥など)や日持ちのする副菜(おひたし、マカロニサラダ、コールスローなど)をつくりおきした。
    • 副作用で手に力が入らないときには包丁を使わず、カット野菜や冷凍野菜、もやし、ひき肉などを活用。
    • 米は無洗米。
    ★掃除・洗濯
    • 化学療法が始まる前の日に、掃除と洗濯をできる限りすませておいた。
    • 洋服は二回ずつ着て、洗う回数を極力減らした。
    • 洗濯ものはたたまず、家族の人数分用意したカゴに放りこんだ。
    • タンスや引出に名札を貼り、タオル、下着、パジャマなどを各自が取り出せるようにした。
    ★育児
    • 子どもに家事を手伝ってもらった(お米を研ぐ、洗濯ものを干す、浴槽を洗うなど)。
    • 複数のママ友たちと、お互いに子どもをあずかったり、幼稚園のお迎えをしたりする体制をつくった。
    〈女性 診断時34歳 乳がん 主婦〉
  • Q81 妻が入院中です。家族の食事の世話はどうすればいいでしょうか。

    正社員
    非正規雇用者
    自営業者
    求職者
    A81

    食事に限らないことですが、家事負担は多くの方の悩みの種です。まず、親戚や友人など、頼める相手にはできるだけ頼みましょう。また、入院中という例外的な時期なのですから、コンビニエンスストアやスーパーの惣菜、あるいは食事の宅配サービスを利用するのも一案です。中には入院をきっかけにして夫や子どもの料理の腕があがったというケースもあり、入院中のお母さんにはうれしい副産物といえます。

    Column
    忙しいときのシンプル食生活

    看病に忙しい家族は、つい自分の食事をあとまわしにしがちです。でも、手間をかけなくとも栄養確保はできます。がんばって作るよりも、気楽に食べるほうが体にもいいですし、とにかく「食べてヨカッタ」と思える食事がよい食事ではないでしょうか。

    ★極意その1(とにかく忙しいとき)
    できれば1日3度何かを口に入れる。それだけで大丈夫。パンでもおにぎりでもOK。

    ★極意その2(状況が少し落ち着いてきたとき)
    できれば食事のバランスを考えましょう。これも、難しく考える必要ナシ。(1)主食(ご飯、パン、麵)、(2)おかず(肉、魚、卵、大豆などのタンパク質)、(3)野菜が入っていれば素晴らしいです。野菜はコンビニエンスストアのサラダでもいいですし、キュウリをかじったり、ミニトマトをつまんだりしてもOK、カップラーメンに卵と野菜を入れるだけも豪華になります。

    ★極意その3(お弁当作り)
    おかずを多めに作って翌日のお弁当にまわすのも手です。お弁当は、赤、黄、緑などできるだけ色を増やしてみると、栄養バランスもよく、詰めるのも楽しくなります。

    ★極意その4(ストレスがたまったとき)
    時には外食することも気分転換になります。好きなものを好きなだけ食べることは、ストレス解消にもなります。

    ★極意その5(既製品の利用)
    近所にコンビニエンスストアやスーパーがないとき、買い置きができる缶詰は大きな味方です。肉や魚の缶詰は十分主菜になりますし、非常食にも使えます。

    〈国立がん研究センター中央病院栄養管理室長 宮内真弓〉

    Column
    サバイバーと呼ばれることについて

    がん闘病を経て、日常生活に復帰できている人たちを総称して「がんサバイバー」と呼ぶことがあります。市民権を得始めている名称ですが、「サバイバーなんて呼んでほしくない」という声も時々耳にします。好きでがんになったわけではないのに、いつまでも「生還者」と呼ばれ続けることが不快なのだと思います。また、「がん患者はお気の毒」というレッテルを貼られたように感じるからかもしれません。

    私自身は、「サバイバー」と呼ばれることを受け入れています。私が「サバイブ(日常生活に復帰)」できたことは奇跡的な側面がありますし、「サバイブできなかった仲間」の存在を常に思い出すからです。「サバイバーである」と認識するとき、私はとても謙虚な気持ちになります。まず多くの医療者が努力してくださったことに感謝します。同時に、闘病しながら、最終的に健康を取り戻せなかった方々の存在と、そのご家族の気持ちをいつも考えます。

    現在の私は、サバイバーであることを忘れる時間を大切に過ごしています。その一方で、ときどき「サバイバー」として、先に旅立った仲間を思いながら、これからの医療のありかたを模索し、自分が貢献できる市民活動を少しずつ続けています。

    今後、がん治療が進んで、「がんにかかることが特別ではなくなる」時代がくれば、サバイバーという名称は自然に過去のものとなるでしょう。そして、その日が一日も早く訪れるよう願ってやみません。

    〈女性 診断時28歳 脳腫瘍 自営業〉
更新・確認日:2019年03月26日 [ 履歴 ]
履歴
2019年03月26日 冊子第3版の内容に更新しました。
2014年12月22日 冊子第2版の内容に更新しました。
2013年10月25日 掲載しました。
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