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神経内分泌腫瘍(NENねん:Neuroendocrine neoplasm)とは、神経内分泌細胞(ホルモンなどを分泌する細胞)から発生する腫瘍で、膵臓すいぞうや消化管、肺など全身のさまざまな部位にできます。

NENは腫瘍細胞が正常な細胞の形態と類似する度合いである分化度ぶんかどにより、分化度が高い神経内分泌腫瘍(NETねっと:Neuroendocrine tumor)と、分化度が低い神経内分泌がん(NECねっく:Neuroendocrine carcinoma)に分けられます。高分化型のNETは悪性度が低く、低分化型のNECは悪性度が高い腫瘍です。

NETはさらにNET G1、NET G2、NET G3に分けられ、数字が大きくなるほど悪性度が高くなります。なお、NECはNET G3よりもさらに悪性度が高くなります(図1)。

図1 神経内分泌腫瘍(NEN)の分類
図1 神経内分泌腫瘍(NEN)の分類
NENとNETは、日本語では「神経内分泌腫瘍」と訳されます。

なお、神経内分泌腫瘍が肺や気管支にできた場合は、図1とは異なる分類を用います。

神経内分泌がん、膵・消化管神経内分泌腫瘍、肺神経内分泌腫瘍に関する情報は、以下をご参照ください。

作成協力
国立がん研究センター希少がんセンター

更新・確認日:2024年09月19日 [ 履歴 ]
履歴
2024年09月19日 構成を変更し、内容を修正して更新しました。
2021年01月25日 「膵・消化管神経内分泌腫瘍(NEN)診療ガイドライン2019年【第2版】」により、内容を更新しました。
2020年11月04日 関連情報に「希少がんセンター」へのリンクを追加しました。
2020年10月14日 「肺神経内分泌腫瘍」の新規掲載に伴い、更新しました。
2019年05月09日 新規掲載しました。
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