神経内分泌腫瘍(NEN:Neuroendocrine neoplasm)とは、神経内分泌細胞(ホルモンなどを分泌する細胞)から発生する腫瘍で、膵臓や消化管、肺など全身のさまざまな部位にできます。
NENは腫瘍細胞が正常な細胞の形態と類似する度合いである分化度により、分化度が高い神経内分泌腫瘍(NET:Neuroendocrine tumor)と、分化度が低い神経内分泌がん(NEC:Neuroendocrine carcinoma)に分けられます。高分化型のNETは悪性度が低く、低分化型のNECは悪性度が高い腫瘍です。
NETはさらにNET G1、NET G2、NET G3に分けられ、数字が大きくなるほど悪性度が高くなります。なお、NECはNET G3よりもさらに悪性度が高くなります(図1)。
図1 神経内分泌腫瘍(NEN)の分類
*NENとNETは、日本語では「神経内分泌腫瘍」と訳されます。
なお、神経内分泌腫瘍が肺や気管支にできた場合は、図1とは異なる分類を用います。
神経内分泌がん、膵・消化管神経内分泌腫瘍、肺神経内分泌腫瘍に関する情報は、以下をご参照ください。
作成協力
国立がん研究センター希少がんセンター