1.発生要因
十分に解明はされていませんが、組織型によってはHPV感染が関与しているとされています。若い女性に多くみられるVINはHPV感染によるものが多いです。HPVワクチン投与による子宮頸がん発症予防を調べた臨床試験では、HPVワクチンの投与は子宮頸部上皮内腫瘍(前がん病変)だけでなく、VINも予防できることが示されています。また、HPV以外のがん発生要因としては、喫煙も指摘されています。
2.予防と検診
日本人を対象とした研究結果から定められた、科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」では、禁煙すること、飲酒をひかえること、バランスの良い食事をとること、活発に身体を動かすこと、適正な体形を維持すること、感染を予防することががんの予防に効果的といわれています。
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和6年一部改正)」で検診方法が定められています。
しかし、外陰がんについては、現在、指針として定められている検診はありません。気になる症状がある場合には、医療機関を早期に受診することが勧められます。
なお、検診は、症状がない健康な人を対象に行われるものです。がんの診断や治療が終わった後の検査は、ここで言う検診とは異なります。
更新・確認日:2025年04月09日 [ 履歴 ]
履歴
2025年04月09日 | 内容を確認し、一部更新しました。 |
2020年10月27日 | ルビの表現を修正し、でんし冊子ファイルを更新しました。 |
2019年07月24日 | 用語集へのリンクを追加しました。 |
2018年07月31日 | 「4.組織型分類」から「4.組織型分類(がんの組織の状態による分類)」へタイトルを変更しました。 |
2017年06月29日 | 「外陰がん・腟がん治療ガイドライン2015年版」より、内容の更新をしました。4タブ形式に変更し、印刷用抜粋版PDFを追加しました。 |
2006年10月01日 | 更新しました。 |
1996年10月16日 | 掲載しました。 |