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未成年の子どもがいるがんと診断された方へ

病気について子どもに伝える Q&A

このページでは、病気について子どもに伝えることを考えるとき、よくある疑問について、Q&Aで紹介しています。あくまでも子どもに伝えることを考える上でのヒントになるかもしれない一例ですので、一人ひとりの状況にあてはまるとは限りません。

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病気や治療の状況、家庭の環境などは一人ひとり異なります。より具体的なことを知りたいときや、心配なことや不安があるときは、些細なことだから聞けないと悩まず、どんなことでも担当医や看護師などの医療者や、がん相談支援センターにもご相談ください。

  • Q1 子どもには、どうしても病気のことを伝えられません。どうすればいいですか。

    A1

    子どもに心配をかけたくない、体調が思わしくない等の理由から、病気について子どもに伝えられないことがありますが、それで大丈夫です。まずは、自分の気持ち、体調やがんの治療を優先しましょう。

  • Q2 子どもに心配をかけたくないため、病気については伝えないことにしました。どうやって子どもと接していけばいいですか。

    A2

    病気以外のことは、無理をしない範囲でいつものように話をし、子どもとの時間を過ごしましょう。子どもとのかかわりで大切なことは、これまで通りに子どもとコミュニケーションをとり、関係を保っていくことです。

  • Q3 病気について、いつか必ず子どもに伝えないといけないでしょうか。

    A3

    伝えるかどうかについて正解は一つではありませんが、仮に子どもが親の病気のことを知ったとき、「なぜ伝えなかったのか」に答えられることが大切だといわれています。そのときには、「心配かけたくなかったから」「いつも通り元気に過ごしてもらいたかったから」などの理由を伝えるとよいでしょう。

  • Q4 子どもに何を伝えたらいいですか。

    A4

    まず、伝えられそうな内容と伝えづらい内容を自分の気持ちに沿って整理するとよいでしょう。そのうえで「(数カ月先の)不確実な病状の変化」などは含まずに「(数日、数週間で起きることが)分かっている副作用や事実」を伝えましょう。

  • Q5 子どもに自分の病気についての不安を抱えさせたくないのですが、どんなタイミングで何を伝えたらいいですか。

    A5

    子どもが不安を抱えてしまう原因の一つは「見聞きして理解していること」と「現状」にギャップがあることです。目に見える変化や生活上の変化があるタイミング(治療開始など)で、これから起こる変化に関する説明をするとよいでしょう。また、話す際は「なぜ伝えようと思ったか」の理由も伝えるとよいでしょう。

  • Q6 伝えたくないことは伝えなくてもいいですか。

    A6

    一度にすべてを伝える必要はありません。その都度、できる範囲で言える事実を選んでください。病名を言いたくないときは、「風邪のようにすぐにはよくならないけど、治したいから入院してくる」など、実際に起こることを伝えるとよいでしょう。併せて「あなたはいつも通りの生活をしてくれたらよい」などと、子どもが安心して生活できるように伝えましょう。

  • Q7 子どもが周囲に話してしまわないか心配です。

    A7

    話した内容を内緒にすることより、「話してよい場所と相手」、例えば、「このことは家の中で話そう。聞きたいことがあったら、お父さんやお母さんに聞いてね」などのように伝えておくとよいでしょう。また子どもの理解に応じて、「この話は他の人に心配をかけるかもしれないし、誰にでも知ってほしいわけではない」などと理由も伝えるとよいでしょう。

  • Q8 伝えたあとの子どもの反応が心配です。

    A8

    これまでの日常生活を基本に、子どもの様子を見守りましょう。食べたり、寝たり、遊んだり、好きなことをしたりする様子に変化がありますか。伝えた前後で変化が少ないならば、子どもに備わっている力が発揮している証拠です。もし家での様子が心配な場合には、家以外の場所で子どもに関わっている大人(保育所・幼稚園や学校の先生など)に「最近、気になる様子はありますか」などと聞いてみましょう。

  • Q9 子どもが気持ちを抑え込んでいるのではないかが心配です。

    A9

    悲しい話を聞いて泣くこと、ひとりになりたがること、甘えてくることは自然な子どもの反応で、頭と心でその出来事を受けとめるうえで、大切なことです。これまでと同じ日常生活の流れに沿って、家以外の場所でも見守っていきましょう。

  • Q10 子どもの質問にどう答えたらいいか分かりません。

    A10

    どう答えたらいいか分からないときには、「私も分からないから、病院で聞いてくるね」などと答えて、受診時に医療者に相談してください。また、質問の背景を知るために、子どもに「どうしてそう思ったの?」と聞いてから、返答を考えてもよいでしょう。

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がんになった親を持つ子どもへのサポート情報サイトです。親の病気について、子どもに話すことを考えている人やその家族のために作成された冊子が掲載されています。冊子では、話す前の工夫、話し方、話したあとのフォロー、話すかどうか迷っている人や話したあとの人に向けたQ&Aなどが紹介されています。
更新・確認日:2022年12月21日 [ 履歴 ]
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2022年12月21日 掲載しました。
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