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白血病〈小児〉(はっけつびょう)

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更新・確認日:2019年07月24日 [ 履歴 ]
履歴
2019年07月24日 用語集へのリンクを追加しました。
2018年03月07日 4タブ形式に変更しました。
2017年02月01日 「小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版」「造血器腫瘍取扱い規約 2010年3月(第1版)」より内容を更新し、「検査」の項目を追加しました。
2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

検査

診断を行い治療方針を決めるためには、さまざまな検査が行われます。検査は診断だけでなく、病型や発症に伴う異常や合併症の有無を確認する目的もあります。

治療方針を決定するために重要な検査は、急性リンパ性白血病では、リスク分類の基準となる白血球数、白血病細胞の種類分け(免疫学的分類)、染色体と遺伝子異常、中枢神経系(脳と脊髄[せきずい])および精巣浸潤(しんじゅん)の有無を確認する検査です。
急性骨髄性白血病では、白血病細胞を顕微鏡で見た形態や白血病細胞の種類分け(免疫学的分類)、染色体と遺伝子異常を確認する検査が重要となります。

血液検査

血液中の細胞の増減を調べます。白血球数は増加から減少までさまざまです。赤血球数や血小板数は減少していることが多いようです。顕微鏡で詳しく調べると、血液中に白血病細胞が存在していることがあります。

骨髄検査

骨髄穿刺(こつずいせんし)は診断と病型分類のために重要な検査で、治療効果の判定にも用います。骨髄穿刺は腸骨(腰の骨)に針を刺し、骨の中にある骨髄液を注射器で吸引して採取します。骨髄穿刺で十分な骨髄液を採取できない場合は、骨髄生検を行うことがあります。骨髄生検では、腸骨にやや太い針を刺し、骨髄組織を採取します。骨髄検査や骨髄生検は痛みを伴うため、小児では全身麻酔あるいは鎮静薬を使って行います。

治療開始後に、寛解(かんかい:症状や検査結果で白血病細胞が確認できない状態)となっても、体内にはまだ白血病細胞がわずかに残存していることがあり、微小残存病変(MRD)といいます。治療効果の確認のため骨髄検査でMRDを調べることもあり、検出された場合は白血病細胞を根絶させるため治療強度を上げることが検討されます。

染色体検査・遺伝子検査

染色体検査や遺伝子検査で染色体・遺伝子の構造や数の異常を調べます。これらは診断や病型分類、治療方針や治療効果の判定、予後の判定などが可能で重要な検査です。急性リンパ性白血病でみられるフィラデルフィア染色体(BCR-ABL融合遺伝子)や、急性骨髄性白血病でみられる8番染色体と21番染色体の各一部が入れ替わる異常(RUNX1-RUNX1T1融合遺伝子)などを調べます。

超音波検査・CT検査

臓器の異常や合併症の有無、症状により浸潤が疑われる部位の確認などのため、超音波検査(エコー)やCT検査を行うことがあります。
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
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