1.患者数
小児(0~14歳)の脳腫瘍の発生率は100万人あたり約20人(良性・良悪不詳の腫瘍を含めると約30人)といわれています。
2.生存率
脳腫瘍の治療成績を示す指標の1つとして、生存率があります。
以下に、米国脳腫瘍統計(CBTRUS: Central Brain Tumor Registry of the United States)が公表したデータのうち、小児(0歳から14歳)の代表的な脳腫瘍に関する5年相対生存率を示します。
本データは、米国のがんに関する情報登録プログラムに2000年~2014年に登録された患者さんが対象で、WHOの旧分類に基づいているため、大まかな目安としてご覧ください。
表5 主な小児脳腫瘍の生存率
Quinn T Ostrom, Haley Gittleman, Peter Liao, et al. CBTRUS Statistical Report: Primary brain and other central nervous system tumors diagnosed in the United States in 2010–2014: Neuro Oncol. 2017 Nov; 19(Suppl 5): v1–v88. Table 23より作成