1.発生要因
甲状腺がんの発生要因は、はっきりと分かっていません。
なお、甲状腺がんは、血縁者に甲状腺がんになった人がいると発生する可能性が高くなると考えられており、特に髄様がんでは遺伝の影響があるといわれています。
2.予防と検診
1)予防
日本人を対象とした研究結果では、がん全般の予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、運動、適正な体重の維持などが効果的といわれています。がんの予防のために重要な生活習慣についての詳細は、関連情報をご覧ください。
2)がん検診
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和3年一部改正)」で検診方法が定められています。
しかし、甲状腺がんについては、現在は指針として定められているがん検診はありません。気になる症状がある場合には、医療機関を早めに受診することをお勧めします。
なお、検診は、症状がない健康な人を対象に行われるものです。がんの診断や治療が終わったあとの検査は、ここで言う検診とは異なります。