「ある日いきなり『がん』と言われても……」
「ショックで先生の話がぜんぜん入ってこない」
「これから自分はどうなるんだろう?」
「誰に相談したらいいのだろう……」
1.不安・悲しみ・怒りなどの感情がわき起こることは自然な心の反応です
がんと診断されて、動揺するのも無理はありません。
「頭が真っ白になって、記憶がほとんどない」
「いろいろ決めなくてはいけないのに、何も考えられない」
徐々に悲しみや不安が押し寄せてくるかもしれません。
「なぜわたしだけ苦しい思いをしなくてはいけないのか……」
「まさかわたしが……がんであるはずがない」
気持ちが不安定になったり、やり場のない思いがあらわれたりすることは、事実を一度に受け止められないときに起こる、自然な心の反応です。
2.今の気持ちを誰かに話してみませんか
不安や落ち込みを「ひとりで解決しなくては」と我慢してしまう方もいるかもしれませんが、今の気持ちを誰かに伝えることで不安や落ち込みがやわらぐこともあります。
あなたのまわりにいる家族や信頼できる友人、そしてあなたの近くにいる医師や医療スタッフに話してみませんか。
3.思いをうまく伝えられないときには
どう伝えたらよいかわからないという方もいると思います。
また、それどころではなく、「不安で不安でしょうがない」「何も考えられない」という方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、ぜひ「がん相談支援センター」をご利用ください。相談員があなたの今の気持ちによりそいながら、これからどうしていくのかを考えるお手伝いをします。
がん相談支援センターの利用者から
「何を相談していいかわからないし、最初はとてもためらいました。でもそのまま帰りたくなくて……。がんの冊子を読んだり、相談員さんと話をしたりして、少し気持ちが楽になりました。勇気を出して行ってみてよかったです」
まとめ
- 心のつらさや、どうしたらいいかわからないという思いを、どうかひとりで抱え込まないでください。
- 家族や友人、まわりにいる医師や医療スタッフ、そして、がん相談支援センターの相談員が、あなたによりそいます。