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未成年の子どもがいるがんと診断された方へ

病気について子どもに伝える

このページでは、病気について子どもと話すこと、特に病気を伝えることについて、さまざまな考えや思いに分けてヒントを紹介しています。また、よくある疑問についても紹介しています。

なお、あくまでもこれらは一例ですので、一人ひとりの状況にあてはまるとは限りません。心配や不安は、担当医や看護師などの医療者や、がん相談支援センターにもご相談ください。

1.伝えたくない・伝えられない方へイメージ画像

「子どもに心配をかけたくない」「自分のことで精いっぱい」などの理由から、病気のことを子どもに伝えたくない、あるいは伝えられないことがあります。そのようなときには、無理に伝える必要はありません。できる範囲でいつも通り、子どもとの時間を過ごしましょう。その中で子どもの様子に変化がないかも見守っていきましょう。

また、病気について子どもに伝えたいけれど、自分からはどうしても話せないということもあるでしょう。その気持ちをひとりで抱え込まず、一緒に子育てをするパートナーや家族など、話せる誰かに相談してみましょう。自分から子どもに伝えられないときには、他の家族や周りの大人が代わりに伝えることができるかもしれません。そのときに大切なことは、子どもと接する家族や周りの大人が、病気について子どもに伝えることに関する考えや方針を共有しておくことです。

もし、子どもから病気のことを聞かれたときは、病名や詳しい状況は伝えられなくても、できる範囲で体調の変化などについて話をするとともに、心配してくれて「ありがとう」の気持ちを伝えるとよいでしょう。

「病気について子どもに伝える Q&A」ページでは、以下のような疑問を紹介しています。詳しくは、関連情報をご覧ください。

  • 子どもには、どうしても病気のことを伝えられません。どうすればいいですか。
  • 子どもに心配をかけたくないため、病気については伝えないことにしました。どうやって子どもと接していけばいいですか。

2.伝えることを迷っている方へイメージ画像

「病気について子どもに伝えることで心配をかけてしまうのではないか」「子どもには病気のことを隠したいが隠し続けることができるのか」など、悩む場合があります。病気のことを子どもに伝えるかどうか迷っているときは、まず、自分が何を伝えられるか、伝えたい気持ちかどうかを考えてみるとよいでしょう。

子どもに伝えた場合、親の病気を知った子どもはショックを受けたり悲しんだりするかもしれません。しかし、子どもは時間がかかっても事実を受け入れ、対処していく力を持っています。

子どもに伝えない場合、親は病気を隠しているという後ろめたさが重荷となるかもしれません。子どもはいつも通りに過ごしているように見えても、親の具合の悪さやどことなく張り詰めた空気を感じていることもあります。

もし、伝えるかどうか迷っているときに、子どもから病気のことを聞かれたら、できる範囲で「子どもの知りたい」ことに応え、病気について話してみてはいかがでしょうか。子どもに病気のことは話せなくても、心配してくれて「ありがとう」の気持ちを伝えるとよいでしょう。

「病気について子どもに伝える Q&A」ページでは、以下のような疑問を紹介しています。詳しくは、関連情報をご覧ください。

  • 子どもに自分の病気についての不安を抱えさせたくないのですが、どんなタイミングで何を伝えたらいいですか。
  • 伝えたくないことは伝えなくてもいいですか。
  • 子どもが周囲に話してしまわないか心配です。

3.伝えたいけれど、どうしたらよいか分からない方へイメージ画像

子どもと病気のことを話すこと、特に病気について「伝えること」にこうでなくてはいけない、という正解はありません。大事なことは、自分の気持ちと子どもに話す言葉にズレがないこと、できる範囲で子どもに本当のことを伝えることです。子どもが目に見えて気付くような親の体の変化や、生活の変化が起こるときが話すタイミングの一つになることもあります。

病気について子どもに伝えたいと思ったときには、次のことも参考にしてみてください。子どもに伝える具体的な内容や伝え方は、発達に応じた子どもなりの理解に合わせましょう。

  • 病気について話したいが、いつ話してよいか子どもに尋ねる。
  • 一度にすべてを話そうと考えずに、一番伝えたいことから段階的に話す。
  • 分かりやすく、子どもが理解できる表現で、できるだけ具体的な内容を伝える。
  • 子どものせいで病気になったわけではないこと、ほかの人にうつしたり、ほかの人からうつらないことを伝える。
  • 日々の生活でこれまでと「変わること」と「変わらないこと」を伝える。
  • 親の気持ちを伝える。

伝えるときに、どのような表現をすると子どもが理解できるかなどについては、医師や看護師などの医療者に尋ねてみるとよいでしょう。がん相談支援センターでも伝える内容や伝え方、伝えたあとの子どもの反応について相談することができます。また、がん相談支援センターでは、あなただけでなく、子ども自身も相談することができます。

「病気について子どもに伝える Q&Aページ」では、以下のような疑問を紹介しています。詳しくは、関連情報をご覧ください。

  • 伝えたあとの子どもの反応が心配です。
  • 子どもが気持ちを抑え込んでいるのではないかが心配です。
  • 子どもの質問にどう答えたらいいか分かりません。
がんになった親の子どもが自分で読める絵本、親が子どもに読み聞かせるための絵本、親や周りの大人が子どもを理解するための本などが紹介されています。

4.参考資料

  1. NPO法人Hope Tree. 「ホープツリー」がんになった親を持つ子どもへのサポート情報サイト.がんになった親と子どものために オリジナルコンテンツ 冊子「子どもとがんについて話してみませんか」;2019年(閲覧日2022年8月8日)https://hope-tree.jp/

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更新・確認日:2022年12月21日 [ 履歴 ]
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2022年12月21日 掲載しました。
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