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造血幹細胞移植のドナーについて

更新・確認日:2017年12月07日 [ 履歴 ]
履歴
2017年12月07日 「造血幹細胞の採取方法」のドナーに関する内容を、「造血細胞移植学会ガイドライン(第1、3巻,2014年/第2巻,2015年)」を基に更新し、タイトルを「造血幹細胞移植のドナーについて」に変更しました。
2015年07月06日 「造血幹細胞の採取方法」のドナー対象の保険等に関する内容を更新しました。
2006年10月01日 「造血幹細胞の採取方法」を掲載しました。

1.ドナーとは

同種造血幹細胞移植(同種移植)では、正常な造血機能をもった健康な人から造血幹細胞の提供を受ける必要があります。造血幹細胞の提供者をドナーといいます。患者さんとドナーは、HLAという白血球の型が完全にあるいは部分的に一致していることが必要です。ドナーの候補はまず兄弟・姉妹・親子などの血縁者の中で探します。血縁者にドナーが見つからない場合は、骨髄バンクドナーや臍帯血ドナーなどの非血縁ドナーを探します。

2.ドナーの条件

1)年齢

血縁ドナーの場合は、原則として18~60歳であることが条件です。慎重な判定の基に、例外的に18歳未満や61~65歳のドナーから採取を行うこともあります。

非血縁者ドナーの場合は、日本骨髄バンクの「ドナー適格性判定基準」で、骨髄採取と末梢血幹細胞採取のいずれも、20~55歳であることが条件とされています。

2)適格性

血縁ドナーの場合、医師による問診・診察・検査が行われ、日本骨髄バンクのドナー適格性判定基準、日本造血細胞移植学会のガイドライン、ドナー障害保険への加入適格基準などを参照し、適格性が判定されます。これらの基準を厳密に満たさない場合にも、状況に応じてドナーの意思確認を行った上で、採取を行うこともあります。また、患者担当医やドナー担当医以外の第三者的な立場の医師が判断する場合もあります。

非血縁ドナーの適格性は、日本骨髄バンクのドナー適格性判定基準に従って判定されます。

ドナーになるための健康状態として、治療中・検査中の疾患や服薬中の薬剤が基本的にない、悪性腫瘍・膠原病(こうげんびょう:関節リウマチなど)・自己免疫疾患・先天性心疾患・心筋梗塞・狭心症・脳卒中やその他喘息などの慢性疾患などの病気や既往がない、高血圧や低血圧でない、過去に輸血を受けていない、感染症の病気がない、過度の肥満でない、などの細かい条件があります。

3.造血幹細胞の採取の流れ

造血幹細胞を「骨髄」「末梢血幹細胞」「臍帯(さいたい)血」のいずれから得るかによって、採取方法が異なります。骨髄採取、末梢血幹細胞採取の場合は、ドナーは幹細胞採取のために入院し、痛みを伴う処置や薬剤投与を受けることが必要なため、身体的・経済的・精神的・社会的な負担が少なくありません。臍帯血からの採取は、本来は破棄されていた臍帯血から造血幹細胞を採取するため、ドナーに対する負担が少ないことがメリットです。
【参考文献】
  1. 日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会編.造血細胞移植学会ガイドライン 第1巻.2014年;医薬ジャーナル社
  2. 日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会編.造血細胞移植学会ガイドライン 第2巻.2015年;医薬ジャーナル社
  3. 日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会編.造血細胞移植学会ガイドライン 第3巻.2014年;医薬ジャーナル社
  4. 外部サイトへのリンク日本赤十字社 造血幹細胞移植情報サービス
  5. 外部サイトへのリンク公益財団法人日本骨髄バンク
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