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がんは、一生のうちに2人に1人がかかる身近な病気です。あなたの身近にも、がんという病気を抱えている人がいることは自然なことです。

あなたは、友人や知人など身近な人が、がんと診断されたことや治療中であることを知ったときに、「がんとはどのような病気だろうか」「がんと診断された人にはどのように接したらよいのか」と、戸惑いを感じることがあるかもしれません。そして、「何か自分にできることはないだろうか」と思いつつも、家族ではない自分がどこまで立ち入ってよいのか、悩むかもしれません。

ここでは、家族以外の身近な人ががんになったときに、あなたができることのヒントになる「1.身近な(家族以外の)あなたに心がけていただきたいこと」「2.がんについて正しく理解するための関連情報」を紹介します。

家族ががんになったときには、以下をご覧ください。「家族ががんになったとき」では、患者の家族に向けた情報をとりまとめ、今あなたができることのヒントを掲載しています。
子どもががんになったときには「小児がんとは」をご覧ください。小児がんの情報をまとめたサイトです。

1.身近な(家族以外の)あなたに心がけていただきたいこと

がんについて正しく理解する

もしかしたら、あなたがもっているがんのイメージには誤解があるかもしれません。がん医療の進歩は目覚しく、がんについて新しい情報を正しく理解することは、がんになった人と接する上で役立ちます。がんになった人がどのような状態であるのかを理解することによって、接し方を考えることができます。

直接本人に病気のことを聞くのは難しい場合もあります。そういったときに、あなたはがんに関する情報を自分で調べようとするかもしれません。がんに関する情報は、テレビ、新聞、インターネット、書籍など、さまざまな媒体を介して提供されています。ただし、情報の信頼性についてもさまざまであるのが現状です。その情報が本当に信頼できるものなのかを気にしながら見ることが大切です。

患者やその家族の価値観を尊重する

病気とどのように向き合い、病気になってからの時間をどのように過ごすかは、その人の生き方や価値観によってさまざまです。患者やその家族が納得して過ごせるよう見守ることも、あなたができることの大切な1つです。

接し方を考える

がんについて正しく理解し、患者やその家族の価値観を尊重しながら、接し方を考えてみましょう。

がんという病気になることは、患者やその家族にとって大きな変化です。あなたは変わらず、できるだけこれまでと同じように接してみてください。もしかしたら、患者やその家族は心身ともに余裕のない状態になっているかもしれません。そのようなときには、相手から何かを言ってくれるのをじっと待つことも必要なときがあります。

患者やその家族に相談されることもあるかもしれません。患者やその家族は、医師から説明を聞いたり、情報を集めたりして、納得のいく選択をしようとしています。しかし十分な説明を受け、さまざまな意見を聞いても、なかなか結論が出せなかったり、一度決断した後でも「これで本当によかったのだろうか」と思い悩んだりすることもあります。

相談を受けたときには、相手の話に耳を傾けてください。どんなことが不安なのか、どんなことを迷っているのか、また、何を大切にしたいと思っているのかなど、気持ちを聞いてあげることは、悩みを整理したり、気持ちの負担を軽くしたりすることにつながります。必ずしも、アドバイスがほしい、情報がほしいというわけではありません。「いつでも話を聞くよ」と言って話を聞いてくれる人が、患者やその家族にとっては必要だったりします。

2.がんについて正しく理解するための関連情報

「がん情報サービス」ではさまざまな情報を提供しています。友人や知人など身近な人ががんになったときに、あなたにも役立つ基本的な情報があります。ここでは、情報の入り口としてまとめたものを紹介しています。なお、正しい情報が得られたからといって積極的に患者やその家族に教えようとする必要はありません。自分の知識として、また接し方を考えるための参考に活用してください。

がんの基礎的な情報

がんとは、細胞の遺伝子が傷つくことによって起こる病気で、誰にでもなる可能性があります。がんという病気自体が人から人に感染することはありません。がんについて正しく知ることが大切です。

がんについて知っておきたい基礎的な情報をまとめています。
がんに関する最新の統計データをまとめています。
がんに関する冊子やちらしを掲載しています。

がんの治療方法やがんの種類ごとの情報

患者がどのようながんで、どのような治療をしているのかを知ることは、治療に伴う患者の負担や今後の様子を予測することにつながります。

がんの代表的な治療法をまとめています。
がんの種類ごとに基本的な情報をまとめています。

職場の同僚ががんになったときに参考になる情報

治療の進歩に伴い、治療しながら仕事を続けていける方が増えてきています。患者やその家族が利用できる制度や支援については、必要に応じて職場の人事担当者や病院の医療ソーシャルワーカー、また社会保険労務士に相談することができます。職場の中でもさまざまな制度や支援を活用しながら、治療や療養生活に協力し合える環境が大切です。

治療に際して、仕事や家事、育児などの生活や、医療費、生活費などの経済的な問題に対して、利用できる公的な助成・支援制度や介護・福祉サービスをまとめています。
地域で行われているがん対策の情報を紹介しています。
仕事に関する情報を紹介しています。

がんに関する相談窓口の情報

がんの相談窓口「がん相談支援センター」は、全国の国指定のがん診療連携拠点病院などに設置されています。がん専門の相談員として研修を受けたスタッフが対応し、専門的な情報もわかりやすく解説しています。患者や家族だけでなく、どなたでも無料で面談または電話により利用することができます。患者やその家族に相談されたときに、このようながんについて相談できる窓口があることを伝えるのも、次の行動につながるきっかけになるかもしれません。

更新・確認日:2019年02月19日 [ 履歴 ]
履歴
2019年02月19日 4ページに分かれていた「身近な方ががんになったとき」(「患者さんとご家族の心と体に起こること」「身近なあなたに心掛けていただきたいこと」「職場の人ががんになったとき」「がんになった家族を持つ子どもへの対応」)の各ページを統合するとともに内容を再構成し、タイトルを「身近な人ががんになったとき」に変更しました。
2012年12月12日 掲載しました。
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