1.発生要因
脳腫瘍の発生要因はほとんど明らかになっていません。ごくまれに家族性遺伝子疾患(リー・フラウメニ症候群や神経線維腫症など)の一部として発生することが知られていますが、遺伝子の突然変異が主因であり、遺伝的素因や環境因子の関与は少ないと考えられています。
なお、遺伝性腫瘍の家族歴があるからといって必ずしもがんになるとは限りません。どうしても気になる場合は、遺伝医学の専門家のいる施設で、遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。施設などの情報については、がん相談支援センターで確認することができます。
2.予防とがん検診
1)予防
日本人を対象とした研究では、がん全般の予防には禁煙すること、飲酒を控えること、バランスのよい食事をとること、活発に身体を動かすこと、BMIを基準とした適正体重を維持すること等が有効であることが分かっています。
脳腫瘍全般については、現在のところ、特有の予防法は確立されていません。
2)がん検診
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。がん検診は、症状があらわれていない人に行われます。症状があって受診したときに行われる検査や、治療後の経過観察で行われる定期検査はがん検診ではありません。
わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和7年一部改正)」でがん検診の方法が定められています。
しかし、脳腫瘍については、現在は指針として定められているがん検診はありません。
「脳の病気や脳血管疾患」の有無を調べることに特化した検査(脳ドック:MRI検査など)で脳腫瘍が見つかることはありますが、脳腫瘍の発生頻度は低く、がんの発見を目的とした定期的な脳ドックが推奨されているわけではありません。
悪性脳腫瘍は症状が急速に進行する特徴があるため、気になる症状がある場合には、脳神経外科や脳神経内科(神経内科)を早めに受診することが大切です。
| 2026年03月27日 | 「脳腫瘍診療ガイドライン 成人脳腫瘍編 2024年版」「脳腫瘍取扱い規約 第5版」より、内容を更新しました。 |
| 2025年03月28日 | 内容を確認し、一部更新しました。 |
| 2023年06月22日 | 「脳腫瘍診療ガイドライン 1.成人脳腫瘍編・2.小児脳腫瘍編 2019年版」、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和3年10月1日一部改正)」を確認し、更新しました。 |
| 2019年06月20日 | タイトルの表記を修正し、「脳腫瘍〈小児〉」へのリンクを関連情報としました。 |
| 2019年05月13日 | 関連情報として「神経膠腫(グリオーマ)」「小児がん情報サービス 脳腫瘍」へのリンクを追加しました。 |
| 2018年10月12日 | 「脳腫瘍診療ガイドライン1 2016年版」「臨床・病理 脳腫瘍取扱い規約 第4版(2018年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。 |
| 2017年08月21日 | 掲載準備中としました。 |
| 2006年10月01日 | 更新しました。 |
| 1997年04月28日 | 掲載しました。 |