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卵巣がん・卵管がん・腹膜がん

卵巣がん・卵管がん・腹膜がん 療養

1.経過観察

治療後は、定期的に通院して検査を受けます。検査を受ける頻度は、がんの進行度や治療法によって異なります。

経過観察は、治療後1~2年目は1~3カ月ごと、3~5年目は3~6カ月ごと、6年目以降は1年ごと、を目安としています。

再発や転移の早期発見、治療後の合併症・後遺症の早期発見、早期治療のため、問診、内診、超音波(エコー)検査を行います。このほかに、必要に応じて、腫瘍マーカー検査、CT検査、MRI検査、PET-CT検査を行うことがあります。

2.日常生活を送る上で

規則正しい生活を送ることで、体調の維持や回復を図ることができます。禁煙すること、飲酒をひかえること、バランスのよい食事をとること、適度に運動することなどを日常的に心がけることが大切です。

症状や治療の状況により、日常生活の注意点は異なりますので、体調をみながら、担当医とよく相談して無理のないように過ごしましょう。

また、患者会や患者サロンなどでは、同じ病気や障害、症状がある、同じ治療を受けたなど、共通の体験をもつ人から、生活などについて情報を得ることができます。患者会や患者サロンなどの情報は、がん相談支援センターにもお問い合わせください。

1)手術(外科治療)後の日常生活

手術後の活動の範囲や運動については、担当医からよく説明を受けましょう。きずの状態が安定したら、体力の回復状況に合わせて、まずは散歩などの軽い運動から始め、あせらず、少しずつ運動量を増やしていきましょう。ジョギングなどの運動を始めるのは、家事などの日常生活が元通りにできるようになってからです。創の痛みや違和感、熱を帯びているなど気になることがあれば、遠慮なく担当医に相談しましょう。

(1)リンパ浮腫

リンパ浮腫は、リンパ節やリンパ管を切除した場合に起こることがあります。リンパ液の通り道であるリンパ節やリンパ管を切除することによって、手足の先から胸部へと一方向に流れているリンパ液の通り道が少なくなり、足や下腹部がむくみやすくなります。

現在のところ、リンパ浮腫の確実な予防法はありませんが、自分でできる工夫には、適度に体を動かしてリンパ液の流れを促すことや、適切な体重を維持すること、スキンケアを行い感染を予防することなどがあります。また、リンパ浮腫を早く見つけて治療をするためには、おなかや足がむくんでいないか確認することが大切です。リンパ浮腫外来などの専門家がいる医療機関もありますので、担当医に相談した上で利用するのもよいでしょう。

(2)卵巣欠落症状

自然に閉経する前に両側の卵巣を切除すると、卵巣欠落症状と呼ばれる更年期障害と同様の症状が出ることがあります。のぼせやほてり、発汗、食欲低下、だるさ、肩こり、腰痛、頭痛、腟からの分泌物の減少や性交痛といった身体的なもの、抑うつ、不安、イライラ、不眠、意欲低下などの精神的なものなどさまざまな症状があります。また、脂質異常症や骨粗しょう症のリスクが高まるため、ホルモン補充療法が推奨されることもあります。詳細は担当の医師に相談してください。

2)薬物療法中の日常生活

支持療法の進歩によって、薬物療法の副作用を予防したり、症状を緩和したりできるようになってきました。このため、通院で薬物療法を行うことが増えています。

通院による薬物療法は、仕事や家事、育児、介護など今までの日常生活を続けながら治療を受けることができますが、いつも医療者がそばにいるわけではないため、不安に感じることもあるかもしれません。予想される副作用やその時期、対処法について医師や看護師、薬剤師に事前に確認し、通院時には疑問点や不安点などを相談しながら治療を進めると良いでしょう。

3)性生活について

性生活が、がんの進行に悪影響を与えることはありません。しかし、がんやがんの治療は、性機能そのものや、性に関わる気持ちに影響を与えることがあります。がんやがんの治療による性生活への影響などに関する情報は、「がんやがんの治療による性生活への影響 がんと診断された女性へ」をご覧ください。

卵巣がん・卵管がんの治療は、子宮や卵巣を切除することが基本です。性生活に不安を感じる人も少なくありませんが、子宮や卵巣を切除しても性行為は可能です。ただし、薬物療法中やそのあとは、腟分泌物に薬の成分が含まれることがあるため、パートナーが影響を受けないように、コンドームを使いましょう。

また、治療によって身体的な変化だけでなく、精神的な変化も生じやすくなります。女性としてのつらい気持ちや悩み、パートナーとの関係などの心配事が重なることもあるでしょう。前向きな気持ちになれない日々が続くのも自然なことと捉えて、あまり否定的になりすぎないことも大切です。

今の自分の気持ちを整理してみる、担当医や看護師などの医療者に伝えてみる、自分と似た経験をした人の話を患者会などで聞くといったことが役に立つかもしれません。患者会や患者サロンなどでは、同じ病気や後遺症など、共通する経験を持つ人から情報を聞いたり、交流をしたりすることができます。患者会や患者サロンなどの情報は、がん相談支援センターで入手することもできます。

以下のページでは、女性患者の妊孕性にんようせい(妊娠するための力)とがんの治療による生殖機能への影響を治療別に解説しています。
がん相談支援センター、患者会・患者サロンに関する情報は以下のページをご覧ください。
更新・確認日:2026年03月17日 [ 履歴 ]
履歴
2026年03月17日 「卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン 2025年版」「卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 臨床編 第1版補訂版」より内容を更新しました。
2025年04月09日 内容を確認し、一部更新しました。
2021年11月04日 「卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版(2020年)」より、内容を全面的に更新し、タイトルを「卵巣がん・卵管がん」に変更しました。
2017年09月21日 内容の更新に伴い、4タブ形式に変更しました。
2013年01月29日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
1996年07月25日 掲載しました。
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