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全ページ表示がんの冊子でんし冊子膵臓がん(すいぞうがん)

更新・確認日:2020年09月08日 [ 履歴 ]
履歴
2020年09月08日 「膵癌診療ガイドライン2019年版」より、内容の更新をしました。
2017年07月25日 4タブ形式へ変更しました。
2013年04月12日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月20日 内容を更新しました。
1995年12月25日 掲載しました。

1.日常生活を送る上で

病状や、手術の方法、治療の状況により、日常生活の注意点は異なります。自分の体調をみながら、担当医と注意点などをよく相談して無理のないように過ごしましょう。

1)手術後の日常生活

(1)消化のよい食事をとる、食事のとり方を工夫する

手術によって、脂肪の消化吸収に重要な胆汁や消化酵素を含む膵液が減少したり、分泌されなくなったりすることがあります。その結果、消化不良による下痢などを起こしやすくなるので、食事は、バランスよくなるべく消化のよいものを取りましょう。管理栄養士に相談することで、個々の状況にあった献立や調理の工夫を聞くことができます。また、バイパス手術後の食事についても相談できます。
食事のとり方の工夫には、例えば次のようなものがあります。
  • 食事は控えめの量から少しずつ:消化や吸収に時間がかかることがあります。
  • 少量ずつ何回かに分ける:一度にたくさん食べると消化吸収が追いつかないことがあります。3食以外にも間食を取り栄養を補いましょう。
  • 脂肪分を取りすぎない:動物性脂肪を控え、植物性脂肪を取りましょう。
  • 良質なタンパク質(大豆製品や魚など)を取る。
  • 香辛料は控えめにする。
  • コーヒー、紅茶は控えめにする。
  • アルコール(飲酒)については、医師に確認する。

(2)血糖の変動に注意する

手術で膵臓を切除した場合、糖尿病を発症したり、もともとあった糖尿病が悪化したりすることがあります。その場合は糖尿病専門医の診察が必要になります。
膵全摘術を行った場合には、血糖を下げるホルモンであるインスリンが分泌されなくなるため、自分で注射を打ってインスリンを補います。注射の方法などは、退院前に担当医あるいは看護師、薬剤師から指導を受けます。

2)薬物療法中の日常生活

近年、薬物療法や支持療法の進歩に伴い、通院によって治療を行うことが増えています。仕事や家事、育児など今までの日常生活を続けながら治療ができる一方で、いつも医療者がそばにいるわけではないという不安があるかもしれません。
予想される副作用や出現時期、その対処法について事前に担当医に確認し、外来時には疑問点や不安点などを相談しながら治療を受けるとよいでしょう。また、副作用については家族や周りの人のサポートを得ながら、自分なりの対処法を見つけることも大切です。

3)性生活について

性生活によって、がんの進行に悪影響を与えることはありません。また、性交渉によってパートナーに悪い影響を与えることもありません。ただし、薬物療法中は避妊しましょう。

2.経過観察

手術後も、回復の度合いや再発の有無を確認するために、定期的に通院して検査を受けます。通院の頻度は個別の状況により異なりますが、少なくとも手術後5年間は必要で、その後も継続して検査を受けることが勧められています。術後2年間は3〜6カ月おきに、その後は6〜12カ月おきに受診します。
診察では、黄疸おうだんの有無や血糖、肝機能、腫瘍しゅようマーカーなどを調べるための血液検査と、腹部の超音波(エコー)、CT、MRIなどの画像検査を行います。
規則正しい生活を送ることで、体調の維持や回復を図ることができます。禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、適度な運動などを日常的に心がけることが大切です。
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