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全ページ表示がんの冊子でんし冊子膵臓がん(すいぞうがん)

更新・確認日:2020年09月08日 [ 履歴 ]
履歴
2020年09月08日 「膵癌診療ガイドライン2019年版」より、内容の更新をしました。
2017年07月25日 「膵癌診療ガイドライン 2016年版」より、内容の更新をしました。4タブ形式に変更しました。
2016年12月07日 「膵癌取扱い規約 第7版(2016年)」より、「2.病期(ステ−ジ)」を更新しました。
2014年10月14日 「2.病期(ステ−ジ)」を更新しました。
2013年04月12日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月20日 内容を更新しました。
1995年12月25日 掲載しました。
症状や膵臓がんを発生させる危険因子(糖尿病や慢性膵炎など)があったり、血液検査や超音波検査で異常が見られたりすることにより、膵臓がんが疑われる場合には、造影CT検査、造影MRI検査(MRCP)、超音波内視鏡検査(EUS)を行います。これらの検査によって診断されなかった場合には、内視鏡的逆行性胆管膵管造影ないしきょうてきぎゃっこうせいたんかんすいかんぞうえい(ERCP)などを行います。可能な限り細胞診や組織診による病理診断を行って、総合的に判断します(図2)。
図2 膵臓がんの診断の流れ
日本膵臓学会 膵癌診療ガイドライン改訂委員会編「膵癌診療ガイドライン2019年版」(金原出版)より作成

1.血液検査(血中膵酵素)

膵臓がんにより、血液中の膵酵素(血清アミラーゼ、エラスターゼ1など)が増加していないかを調べる検査です。しかし、がんがあっても増加していないことや、他の病気によって増加していることがあります。

2.腫瘍マーカー検査

腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的につくられる物質です。膵臓がんでは、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などを血液検査で測定します。この検査だけでがんの有無を確定できるものではなく、がんがあっても腫瘍マーカーの値が上昇しないこともありますし、逆にがんがなくても上昇することもあります。

3.超音波(エコー)検査

がんの位置や形、臓器の形や状態、周辺の血流の様子などを確認するための検査です。体の表面に超音波の出る超音波プローブ(探触子たんしょくし)を当て、体内の臓器からはね返ってくる超音波を画像として映し出します。検査での痛みはなく、その場で確認することができます。

4.CT検査

がんの存在や広がりを見たり、リンパ節や他の臓器への転移を確認したりするための検査です。X線を体の周囲から当てて、体の断面を画像にします。膵臓がんでは、がんの位置や形を細かく映し出すために造影剤を使います。

5.MRI検査

がんの存在や広がりを見たり、他の臓器への転移を確認したりするための検査です。磁気を使用して、体の内部を映し出しさまざまな方向の断面を画像にします。がんと正常な組織を区別して映し出します。より詳しく調べるために造影剤を使うことがあります。

●MR胆管膵管撮影(MRCP:Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)

胆管や膵管の状態を詳しく調べる検査です。MRIを撮影して得られた情報をもとに、コンピューターを使って胆道、膵管の画像を構築します。内視鏡や造影剤を使わずに、後述の内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と同様の画像を得ることができ、患者さんの負担が少ないので、ERCPの代用として行うことが多くなっています。

6.超音波内視鏡検査(EUS:Endoscopic Ultrasonography)

先端に超音波プローブをつけた内視鏡を口から入れ、病変を確認します。腫瘍の組織を調べるために、針を刺して腫瘍の細胞を採取する超音波内視鏡下穿刺せんし吸引生検(EUS-FNA)を行うこともあります。

7.内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP:Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)

口から内視鏡を入れ、先端を十二指腸まで進めた後、十二指腸乳頭(膵管と胆管の出口)に細い管を通して造影剤を注入し、膵管や胆管をX線撮影します。この際、膵管内の細胞を採取する膵液細胞診検査を行うこともあります。他の検査で診断が確定しなかった場合に行われることがある重要な検査ですが、急性膵炎などの合併症を起こすことがあります。

8.細胞診・組織診

がんかどうか、どのような種類のがんかについての診断を確定するための検査です。超音波内視鏡検査(EUS)を使った超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)や、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を使った膵液細胞診検査などで採取された細胞や組織を、顕微鏡を使って診断します。

9.PET検査

進行がんでの他の臓器への転移などについて確認するための検査です。放射性フッ素を付加したブドウ糖(FDG)を注射し、がん細胞に取り込まれるブドウ糖の分布を画像にします。CT検査やMRI検査など他の検査では診断がはっきりしない場合に追加で行われる検査です。
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