1.日常生活を送る上で
症状や、治療の状況により、日常生活の注意点は異なります。ご自身の体調をみながら、担当医とよく相談して無理のない範囲で過ごしましょう。
1)監視療法中の日常生活
基本的に日常生活上の制限はありません。一般的にがんの予防には、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの健康習慣と「感染予防」を取り入れることが望ましいとされています。
2)手術後の日常生活
基本的には食事や運動などの制限はありません。手術の副作用は主に尿失禁と性機能障害です。尿漏れに対しては、尿漏れ用パッドや必要に応じ紙おむつを使用します。尿かぶれを予防するために、尿漏れ用パッドの交換、シャワーや入浴を行いましょう。
3)放射線治療後の日常生活
基本的には食事や運動などの制限はありませんが、だるさ、食欲低下が起こることがあるため、無理せず過ごしましょう。排尿の症状は飲酒により悪化する方もいますので、症状に応じて禁酒したほうがよい場合もあります。治療後に照射された部位の炎症、頻尿、排便時の痛み、排便時の出血や血尿などが起こることがあります。治るまでには数カ月から数年かかる場合があります。症状がひどいときには担当医へ相談しましょう。
4)薬物療法後の日常生活
基本的には食事や運動などの制限はありませんが、だるさ、食欲低下などさまざまな副作用が起こることがあります。症状がつらいときには担当医へ相談しましょう。
5)性生活・妊娠について
治療中は避妊しましょう。治療によって性生活・妊娠へ与える影響はさまざまで、それらへの対処法も存在しています。妊娠を希望される場合は治療前から担当医とよく相談しましょう。
2.経過観察
経過観察は、病状にもよりますが、治療後2年間は3カ月ごと、それ以降2年間は6カ月ごと、その後は年1回程度受診し、必要に応じて診察、PSA検査、画像検査を受けます。気になる症状がある場合には、早めに受診して担当医に相談しましょう。
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