本文へ移動
HOME > それぞれのがんの解説 > 胃がん 療養
更新・確認日:2019年04月08日 [ 履歴 ]
履歴
2019年04月08日 「胃癌治療ガイドライン医師用 2018年1月改訂(第5版)」「胃癌取扱い規約 第15版(2017年10月)」により、内容を全面的に更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。
2015年10月31日 「胃癌治療ガイドライン 2014年第4版」などにより、「経過観察と検査」などを更新しました。
2012年12月04日 内容を更新しました。
2012年10月26日 更新履歴を追加しました。
2012年06月18日 内容を更新しました。
2012年06月05日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2007年04月02日 掲載しました。

1.日常生活を送る上で

症状や、治療の状況により、日常生活の注意点は異なります。症状が重いときの対処について担当医と相談しておきましょう。

1) 内視鏡治療後の日常生活

胃の機能が大きく損なわれないので、早めに体力が回復し、基本的には食事も治療前と同じようにとれます。退院後2〜3週間以内にもとの日常生活に復帰できることが多いようです。

2)手術(開腹手術、腹腔鏡手術)後の日常生活

胃を切除したあとに起こることが多い症状を以下に示します。

(1)ダンピング症候群

胃の切除・再建後には、これまで胃の中で混ぜられ少しずつ腸に入っていった食べ物が、直接急に腸に流れ込むために、さまざまな不快な症状が起こることがあります。これをダンピング症候群といいます。全摘を含む胃の幽門部を切除したときに起こりやすくなります。食後すぐあとに起こる早期ダンピング症候群と、2〜3時間後に起こる後期ダンピング症候群があります。
早期ダンピング症候群: 血糖値が急に上昇することで、冷や汗やめまい、脱力感などが起こります。糖分を多く含む食事や甘みの強い流動食を控えることが予防になります。
後期ダンピング症候群: 腸で急速に糖質が吸収されて、インスリン(血糖を下げるホルモン)が大量に分泌し、逆に血糖が下がり過ぎてしまうことで起こります。めまいや脱力感、発汗、震えなどが起こることがあります。症状が起きそうだと感じたらすぐにアメなどをなめるようにします。

(2)逆流性食道炎

胃の入り口(噴門)を切除した場合、胃液や腸液、胆汁などの苦い消化液が逆流することをいい、胸やけなどの症状が出ることがあります。夕食は就寝前2〜4時間までにとるようにし、脂肪の多い食事は控えましょう。

(3)貧血

胃切除、特に全摘後は赤血球をつくるために必要なビタミンB12の吸収がしにくくなります。また、鉄を吸収されやすい形に変える胃酸の分泌も減ります。このため鉄欠乏性貧血となりやすくなります。ただし、ビタミンB12は肝臓に蓄積されているため、貧血の症状は、胃切除後すぐに出ることは少なく、一般的には数年後にみられます。

(4)骨粗しょう症

胃切除後は、カルシウムの吸収が悪くなるため、骨が弱くなり、骨折しやすくなります。必要に応じてカルシウム剤やビタミンD製剤を服用するとともに、筋力を強化するための運動も大切です。

●手術後の食生活

「少量ずつ」「何回かに分けて」「よくかんで」「ゆっくり」食べることを基本として、新しい胃腸の状態に応じた食べ方に少しずつ慣れていくことが大切です。また、水分をとるときは、固形物と別の時間にすることで、固形物を腸で吸収する時間をゆっくりにすることにつながります(空ける時間の目安:30〜60分)。
患者さんにより手術後の食事状況や好みは異なるため、栄養士などの医療者と自分に合った食事の方法を相談していきましょう。

3)薬物治療中の日常生活

副作用やその対処法について事前に担当の医師や薬剤師に確認し、外来時には疑問点や不安点などを相談しながら治療を進めていきましょう。

4) 性生活・妊娠について

性生活、妊娠・出産については、それぞれの病状によって異なります。担当の医師や看護師とよく相談してください。

2.経過観察

完治を目標とした治療が終了したあとは、全身の状態や後遺症を確認し、再発を早期に見つけるために、定期的な経過観察を行います。受診と検査の間隔は、がんの状況や治療の内容、体調の回復や後遺症の程度などによって異なります。
手術(外科治療)のあとには、回復の度合いや再発の有無を確認するために、定期的に通院して検査を受けます。通院の頻度は個別の状況により異なりますが、少なくとも手術後5年間は必要です。
内視鏡治療後の経過観察の方法は、病理診断の結果により異なります。年に1〜2回の内視鏡検査による経過観察を基本として、CT検査などの別の画像検査をする場合もあります。
薬物療法を継続しない場合には、はじめは1週間ごと、病状が安定してきたら2〜3週間ごとに定期的に受診します。治療効果については、治療によりがんを取りきることが難しい進行・再発胃がんに対する化学療法の場合には2〜3カ月に一度、術後補助化学療法の場合には、半年ごとにCT検査などでがんの状態を確認します。
規則正しい生活を送ることで、体調の維持や回復を図ることができます。禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、適度な運動など、日常的に心がけることが大切です。
がんについて相談したいときは…
がん相談支援センターとは
がん相談支援センターを探す
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
アンケートページへ
用語集
このページの先頭へ