1.経過観察
治療後は、定期的に通院して診察・検査を受けます(経過観察)。検査を受ける頻度は、がんの進行度や治療法によって異なります。
治療後の再発や転移、合併症や後遺症の早期発見・早期治療のため、超音波(エコー)検査・CT検査・MRI検査などを行います。再発・転移が疑われる場合にはPET-CT検査が追加されることもあります。検査の頻度や項目は、体の状態に応じて変わります。詳しくは担当医に確認をしましょう。
2.日常生活を送る上で
症状や治療の状況により、日常生活の注意点は異なりますので、体調をみながら、担当医とよく相談して無理のない範囲で過ごしましょう。
治療を受ける際に口腔ケアを積極的に行うことで、合併症を予防することができます。口の中のケアについては、関連情報を参考にしてください。
話すこと、飲み込むこと、食べることは、多くの筋肉や神経の複雑な働きによって可能になります。治療後の安静が必要な期間を過ぎてからは、積極的に、機能を回復するための練習が大切です。
舌がんでは、その他の口腔がんや、咽頭がん、食道がんが同時にできたり(併発)、治療から数年たって再発したりすることがあります。これは、これらのがんの原因が、喫煙と過度の飲酒にあるためと考えられています。併発あるいは再発の危険性を減らすために、治療中はもちろん治療後も禁煙し、飲酒を控えることが必要です。お酒を飲んだときに体が赤くなる体質の方は、特に、飲酒を控えるようにしましょう。
患者会や患者サロンなどでは、同じ病気や治療を受けた人など、似たような体験を持つ人から、生活などに関する情報を聞くことができます。患者会や患者サロンなどの情報は、がん相談支援センターにもお問い合わせください。
性生活について
性生活によって、がんの進行に悪影響を与えることはありません。また、性交渉によってパートナーにがんがうつることもありません。しかし、がんやがんの治療は、性機能そのものや、性に関わる気持ちに影響を与えることがあります。がんやがんの治療による性生活への影響や相談先などに関する情報は、「がんやがんの治療による性生活への影響」をご覧ください。
なお、薬物療法中やその後は、腟分泌物や精液に薬の成分が含まれることがあるため、パートナーが薬の影響を受けないように、コンドームを使いましょう。また、薬は胎児に影響を及ぼすため、治療中や治療終了後一定期間は避妊しましょう。経口避妊薬などの特殊なホルモン剤を飲むときは、担当医と相談してください。
以下の関連情報では、療養中に役立つ制度やサービスの情報を掲載しています。