1.経過観察
治療後は、定期的に通院して検査を受けます。検査を受ける頻度は、がんのステージ(病期)や治療法によって異なります。再発や転移の早期発見、治療後の合併症・後遺症の早期発見や治療のため、問診や血液検査、腫瘍マーカー検査を行います。
問診では、黄疸や腹部の痛み、食欲の変化などを確認します。気になる症状があるときは担当医に伝えましょう。血液検査では、ビリルビンなどの値を調べます。必要に応じて腹部超音波(エコー)検査やCT検査などの画像検査を行うこともあります。
2.日常生活を送る上で
規則正しい生活を送ることで、体調の維持や回復を図ることができます。禁煙すること、飲酒を控えること、バランスのよい食事をとること、適度に運動することなどを日常的に心がけることが大切です。
症状や治療の状況により、日常生活の注意点は異なりますので、体調をみながら、担当医とよく相談して無理のないように過ごしましょう。特に胆道ドレナージを行った場合には、外ろうと内ろうのそれぞれに注意するポイントがあるため、よく確認しておきましょう。
また、患者会や患者サロンなどでは、同じ病気や障害、症状がある、同じ治療を受けたなど、共通の体験をもつ人から、生活などについて情報を聞くことができます。患者会や患者サロンなどの情報は、がん相談支援センターにもお問い合わせください。
1)食生活のポイント
食生活の基本は、できるだけ脂質を控え、消化のよいものをバランスよく食べることです。以下に胆道がんの治療後の食生活の一般的なポイントについてまとめました。治療内容や症状によって注意する点は異なりますので、食欲不振や下痢など気になる症状がある場合には担当医に相談しましょう。自分にあった献立や調理の工夫について相談したいときは、担当医から管理栄養士を紹介してもらうこともできます。
- 食事は控えめの量から少しずつ、何回かに分けて:消化や栄養分の吸収に時間がかかることがあるため、1回の食事量を少なめにし、回数を増やすよう心がける
- 脂肪分をとりすぎない:動物性脂肪を控え、植物性脂肪をとる
- 大豆製品や魚など良質なタンパク質をとる
- 香辛料やコーヒー、紅茶は控えめに
- お酒を飲むときには、まず医師に確認する
2)運動について
家事をする、階段をのぼるなど日常生活の中で体を動かしたり、運動したりすることも大切です。運動することで、体の機能やQOL(生活の質)が向上することが分かっています。運動によって内ろうのステントがずれてしまうことはありませんが、外ろうのチューブが引っかかって抜けてしまうことがありますので、注意しましょう。
3)薬物療法中の日常生活
近年では、新しい薬の登場や支持療法の進歩などにより、通院で薬物療法を行うことが増えています。通院による薬物療法には、自宅での生活を続けながら治療を受けられるメリットがあります。しかし、仕事や家事、育児、介護などを治療前と同じように担うことが難しくなることもあります。予想される副作用やその時期、対処法については、医師や薬剤師、看護師からの事前の説明をよく聞いて確認しておき、特に体調の悪いときには周囲にサポートを求めるなど、自分にできる工夫を探してみましょう。
通院は、疑問や不安に思うことを医療者に伝えるよい機会です。気付いたこと、気になることを日ごろからメモしておくと役立ちます。また、すぐに病院に連絡したほうがよいのはどんなときか、あらかじめ医療者に確認しておきましょう。
4)性生活について
治療を受けている期間や治療終了後の性交渉が、がんの進行に悪い影響を与えたり、パートナーに悪い影響を与えたりすることはありません。そのため、性交渉を控える必要はありません。
ただし、薬物療法中やそのあとは、膣分泌物や精液に薬の成分が含まれることがあるため、パートナーが薬の影響を受けないように、コンドームを使いましょう。また、薬は胎児にも影響を及ぼすため、治療中や治療終了後、子どもを望む場合でも一定期間は避妊しましょう。経口避妊薬などのホルモン剤を飲むときは、担当医と相談してください。
がんやがんの治療による性生活への影響や相談先などに関する情報は、関連情報「がんやがんの治療による性生活への影響」をご覧ください。
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