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肝細胞がん

肝細胞がんについて

1.肝臓について

肝臓は腹部の右上にあり、成人で800〜1,200gと体内最大の臓器です(図1)。

肝臓の主な役割は、食事から吸収した栄養分を取り込んで体に必要な成分に変えることや、体内でつくられた有害物質や体外から摂取された有害物質を解毒し、排出することです。また、脂肪の消化を助ける胆汁もつくります。胆汁は、胆管を通して消化管に送られます。

図1 肝臓と周辺の臓器の構造
図1 肝臓と周辺の臓器の構造の図

2.肝細胞がんとは

肝細胞がんは、肝臓の細胞ががん化して悪性腫瘍になったものです。同じ肝臓にできたがんでも、肝臓の中を通る胆管ががん化したものは「肝内胆管がん(胆管細胞がん)」と呼ばれています。肝細胞がんと肝内胆管がんは、治療法が異なることから区別されています。

ここでは、肝細胞がんについて解説します。なお、一般的には「肝がん」というと「肝細胞がん」のことを指します。

肝細胞がんの再発・転移について

肝細胞がんは、多くの場合肝臓内に再発します。また、肺やリンパ節、副腎、脳、骨などに転移することがあります。

転移性肝がんについて

肝臓以外の臓器にできたがんが肝臓に転移してきたものを転移性肝がんといいます。肝細胞がんとは区別され、治療は転移をする前の原発の部位(最初に発生したがん)に準じて行います。

3.症状

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、炎症やがんがあっても初期には自覚症状がほとんどありません。医療機関での定期的な検診や、ほかの病気の検査のときなどに、たまたま肝細胞がんが発見されることも少なくありません。健康診断などで肝機能の異常や肝炎ウイルスの感染などを指摘された際には、受診するようにしましょう。

肝細胞がんが進行した場合は、腹部のしこり・圧迫感、痛みなどを訴える人もいます。

4.組織型分類(がんの組織の状態による分類)

肝細胞がんでは、高分化、中分化、低分化の3段階に分け、さらに未分化がんを区別します。未分化がんや低分化のがんは、細胞が活発に増殖する傾向がみられます。

また、肝細胞がんでは組織型分類のほかに、肉眼分類があります。がんの断面を肉眼で観察して、がんとそうではない部分の境目(境界)がはっきり見えるかどうか、境界が不規則かどうかなどによって、分類します。がんが発生して間もない段階では、境界ははっきり見えません。

5.関連する疾患

肝細胞がんでは、肝機能に影響を与える慢性肝疾患(脂肪肝、肝硬変など)を伴っていることが多くみられます。脂肪肝とは、肝細胞の中に脂肪が過剰にたまっている状態のことです。肝硬変とは、肝炎ウイルスや脂肪肝などによって、長期間にわたり炎症を起こした結果、肝臓が硬くなってしまった状態のことをいいます。

更新・確認日:2019年06月20日 [ 履歴 ]
履歴
2019年06月20日 「肝腫瘍〈小児〉」へのリンクを追加しました。
2018年04月19日 「肝癌診療ガイドライン2017年版」「臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 第6版(2015年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。
2015年03月02日 「1.肝細胞がんとは」「2.肝がんと肝炎ウイルス」「3.症状」を更新しました。
2012年10月25日 更新履歴を追加しました。
2012年10月04日 タブ形式に変更しました。
2011年12月05日 内容を更新しました。
1996年05月23日 掲載しました。
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