このページの本文へ移動
文字サイズ
メニュー
神経芽腫〈小児〉

神経芽腫〈小児〉 療養

1.経過観察

神経芽腫の治療には、低リスク群で無治療経過観察の患者さんや、高リスク群で化学療法(薬物療法)、手術、放射線治療などのさまざまな治療法を組み合わせた強力な集学的治療を行う患者さんなど、患者さんごとにいろいろな治療が行われていますので、それぞれの患者さんに応じた経過観察が必要になります。
治療終了後も体調の変化や晩期合併症の有無、再発していないかの確認のため、定期的に通院して経過観察を行いますが、治療終了後の経過が長くなるにつれて通院の間隔は延びていくのが一般的です。治療終了5年以降は1年に1回程度の通院となることが多いようです。

2.晩期合併症

晩期合併症は、患者さんの成長や、治療終了後の時間の経過に伴って治療の影響によって起こる症状のことです。どのような晩期合併症が出現するかは、病気の種類、受けた治療、治療を受けた年齢などに関連し、症状の程度も異なります。

神経芽腫は、比較的低年齢の患者さんが多く、進行期の神経芽腫(高リスク群)では放射線治療や大量化学療法が行われるため、晩期合併症には特に注意が必要と考えられます。
化学療法(薬物療法)としてシスプラチンを用いることが多く、シスプラチン特有の晩期合併症である腎障害、高音域聴覚障害(鈴虫の鳴き声など高い音が聞きづらくなること)などに注意が必要です。シクロホスファミドは、性腺障害の大きな原因となります。また、高リスク群では、大量化学療法を行うため、成長障害や歯牙の発育障害などにも注意が必要です。二次がん(神経芽腫とは別の種類のがんや白血病を生じること)の発症にも、注意しなければなりません。

さらに、放射線治療では、原発部位や転移部位に対して10Gy(グレイ:放射線の吸収線量の単位)以上の照射を行った場合に、その部位の臓器の形態や機能についての経過観察が必要になります。

また、副腎髄質の原発腫瘍を手術で摘出した場合、手術によって腎動脈(腎臓に血液を送る動脈)が傷つくことで、遅れて腎動脈に狭窄きょうさくが起こり、腎萎縮を合併することがあります。その場合、高血圧や腎機能障害を併発するため、注意が必要です。腎臓の機能が低下している場合、腎臓で産生されるエリスロポエチン(赤血球をつくるのを助けるホルモン)の分泌ぶんぴが減少し、貧血となることがあります。

更新・確認日:2017年11月09日 [ 履歴 ]
履歴
2017年11月09日 「小児がん診療ガイドライン 2016年版」「小児がん治療後の長期フォローアップガイドライン 2013年」より、内容を更新しました。
4タブ形式に変更し、印刷用抜粋版PDFを追加しました。
2014年04月22日 2013年7月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。
ページの先頭に戻る
相談先・
病院を探す
閉じる

病名から探す

閲覧履歴