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多発性骨髄腫

多発性骨髄腫 療養

1.経過観察と検査

治療を行ったあとは、副作用による体力の低下に気をつける必要があります。細胞障害性抗がん剤(以下、抗がん剤)の副作用は、吐き気・嘔吐おうと、食欲不振、口内炎、下痢、便秘、だるさ、末梢まっしょう神経障害(手足のしびれ)、脱毛など自覚症状のあるものだけではありません。白血球減少、貧血、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害、心機能障害、肺障害など、検査をしなければわからない副作用もありますが、適切な支持療法によって軽減することが可能です。治療終了後も定期的に通院して、担当医とよく相談することが大切です。

治療後の通院の間隔は、病気の種類、病型や病期、治療の内容とその効果、継続して行う治療の有無、合併症や副作用の内容、治療後の回復の程度など、患者さんの状態によって異なります。担当医によく確認しておきましょう。

検査としては、診察、血液検査、尿検査のほか、X線検査、CT検査、MRI検査などの画像検査があげられます。症状や検査の結果によっては、骨髄検査、PET検査が行われます。

2.日常生活を送る上で

治療を終えたあとでも、特に注意したいのが感染症です。手洗い、うがいを心がけるとともに、寒い日は1枚余分に上着を羽織るなどして、体を冷やさない工夫も必要です。急に発熱したり、胸が痛んだり、しつこい咳や息切れなどを感じたら、すぐに担当医に連絡しましょう。

日和見ひよりみ感染症について

日和見感染症とは、健康な人には害のないような弱い細菌や真菌(カビ)、ウイルスなどにより感染症を発症することです。血液がんにより、あるいは治療中に起こりやすい感染症で、重症化する場合もあります。

人はさまざまなウイルスや細菌、真菌などから感染を受けながら、体の中の状態を維持しています。このような微生物は、大腸菌のようによい働きをしているものもありますし、静かに身を潜めているものもあります。しかし、免疫機能が非常に弱くなると、体内にいるこのような弱い微生物の活動さえも抑えられなくなり、感染症を発症することがあります。また、「麻疹ましん(はしか)」や「水痘すいとう(水ぼうそう)」など、幼少のころに感染して免疫を獲得していた場合でも、免疫機能が弱まることで再び感染する場合もあります。「帯状疱疹たいじょうほうしん」にも注意が必要です。

3.社会復帰

これまでの仕事や生活リズムにもよりますが、一般的には体力がついて副作用による症状も改善されれば、通常に近い生活リズムに戻すことが可能です。ただし、感染を防ぐために、マスクを着用し、人の多い場所への外出は控えるようにしましょう。

外出の回数を増やす、軽い運動をしてみるなど、少しずつ行動範囲を広げていきます。職場に復帰するときは、会社の人たちに大まかな治療の予定や生活上の注意点などを伝えておき、無理のない業務や就労時間でスタートしましょう。

4.家族や親しい人の理解を得る

1)治療前

病気の状況や治療内容について担当医の話を聞くときは、家族など周りの人に付き添ってもらうようにしましょう。特に治療に関しては、副作用も含め、治療の予定や見通しについてもよく確認しておくことが大切です。納得して治療が受けられるように、担当医や看護師に尋ねたいことはあらかじめメモに書いて聞くようにしましょう。疑問や納得できないことがないように、担当医や看護師に確認しましょう。

血液のがんは治療期間が長くなることが多く、また抗がん剤や支持療法に必要な輸血・血液製剤の費用などで、医療費が高額になることがあります。病気や治療の説明、今後の予定、経済的なことなど、わからないことはがん相談支援センターに相談することができます。

2)治療後

治療のあとも、多くの場合感染予防のためにマスクをしたり、こまめに手洗い・うがいをしたりするなど、日常生活の過ごし方に注意する必要があります。とはいえ、余りに何もしないで過ごしていると、筋力や体力を低下させてしまうことがあります。できる範囲で家事や趣味、今までの生活を維持するように心がけ、家族や周りの人に支援をお願いしてみるとよいでしょう。

感染予防には家族や周りの人の理解や協力も必要です。手洗い・うがいをこまめに行う、部屋を清潔にする、予防接種を受ける、などについて話し合っておきましょう。

更新・確認日:2017年04月12日 [ 履歴 ]
履歴
2017年04月12日 「1.経過観察と検査」を更新しました。
2015年05月26日 タブ化に伴い「生活と療養」を掲載しました。
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